全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は、2024年4月より地方空港のグランドハンドリング分野での協力を開始しました。

この取り組みは、国土交通省が発表した「空港業務の持続的発展に向けたビジョン」に基づき、2023年11月に実施が発表されたもの。航空機の移動や貨物・手荷物の積載・搬送を行うランプハンドリングの作業に必要な資格を2社間で相互承認します。トーイングトラクターやベルトローダー、航空機誘導など7資格が対象で、2社どちらかの資格を取得していれば、差異部分の知識確認と座学教育のみでもう一方の資格が取得可能。これにより、両社の同じ委託業者が担当するランプハンドリング作業において教育訓練の時間が大幅に短縮され、従事できる作業員の早期育成が可能になり、委託業者の業務効率化と繫忙緩和につながります。

現在、ANAとJALがハンドリング業務を委託している事業者が同じ地方空港は、利尻、根室中標津、函館、秋田、仙台、新潟、岡山、徳島、高知、鹿児島の10空港です。

■ANA・JAL 相互承認する資格一覧
トーイングトラクター
ベルトローダー
旅客搭乗橋
安全監視・駐機
航空機誘導
プッシュバック
トーイング