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新田原基地でF-35B飛行実演実施へ スローランディング・垂直着陸など

© FlyTeam BENNYさん
新田原基地 2025年8月7日撮影 ロッキード・マーティン F-35B ライトニングII 航空自衛隊

防衛省 九州防衛局は、新田原基地に配備されたF-35B戦闘機による飛行実演を2025年9月17日に行うと発表しました。実演は13時頃から14時頃までを予定しており、新たに配備されたF-35Bの騒音などを、地元住民が実際に確認することが目的です。

飛行実演では、新田原基地で離着陸に使用する「場周経路」を飛行しながら、短距離離陸、スローランディング、垂直着陸などが行われる予定です。

短距離離陸とは、エンジンノズルの向きを斜め後方に向けて揚力を発生させることで、通常より短い距離で離陸する方法です。滑走路上を約10秒間滑走して離陸しますが、アフターバーナーは使用せず、エンジン出力は通常離陸と同程度で、騒音の増加はないと見込まれています。

© 防衛省
短距離離陸についての、防衛省の説明資料

スローランディングとは、エンジンの推力を調整して通常より短い距離で着陸する方法で、雨天など滑走路が滑りやすい場合や、安全に着陸する必要がある場合に用いられます。速度は通常着陸よりやや遅く、接地までの時間は数秒から最大20秒程度長くなります。

© 防衛省
スローランディングについての、防衛省の説明資料

垂直着陸とは、エンジンの排気ノズルの向きを下に向け、あわせて機体胴体内のリフトファンを使用することで、従来のヘリコプターのように垂直に着陸する方式です。通常のF-15戦闘機などの着陸経路より高い位置を飛行して滑走路に進入し、ホバリングに移行した後に地上に接地します。

© 防衛省
垂直着陸についての、防衛省の説明資料

今回の飛行実演実施の背景には、防衛省の「垂直着陸」実施方針の変更があります。同省では当初、新田原基地では垂直着陸訓練を行わない方針を示していました。しかし、訓練場所として予定していた「馬毛島基地」の完成が2029年度末に遅れることになったため、新田原基地で垂直着陸を行う方針を2025年3月に発表しました。垂直着陸では滞空時間が長くなるため、騒音の増加が懸念されています。

期日: 2025/09/17
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