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NTSB、787バッテリー出火の最終報告を発表 FAAとメーカーに改善勧告

© National Transportation Safety Board
JALの787バッテリーを検査

アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)は、2013年1月7日にボストン・ロ−ガン国際空港で起きた日本航空(JAL)の787-8のバッテリー出火についての最終報告書を、2014年12月1日に発表しました。

報告書では、出火はリチウムイオン・バッテリーのひとつのセルでショートにより熱暴走が発生し、それが他のセルに広がったため起きたとしています。

ショートにつながるバッテリーの設計と製造工程、熱暴走が他のセルに広がる構造、問題を見逃した試験と審査に問題があったとし、審査をしたアメリカ連邦航空局(FAA)と機体メーカーのボーイング、バッテリーメーカーのGSユアサに改善勧告を行いました。

リチウムイオン・バッテリーは、携帯電話やラップトップPCなどに広く使われている充電池です。従来のニッケルカドミウム・バッテリーに比べて容量が大きく、小型軽量なため、ボーイングは787に民間航空機としては初めて採用しました。しかし、製造時のミスや取り扱い方によっては異常過熱や発火、爆発の危険性があります。

787の事故を受けて、エアバスは一時A350 XWBへのリチウムイオン・バッテリーの搭載を断念しましたが、安全性が向上したとして再び搭載することを決めています。