アメリカ海兵隊航空基地(MCAS)岩国をベースに活動する第152海兵空中給油輸送飛行隊(VMGR-152)は、2015年3月21日に硫黄島で開催された日米合同慰霊祭の輸送支援を実施しました。
VMGR-152のKC-130Jは、VIPや車両を空輸しました。VMGR-152の機長、チャールズ・ケーシー大尉は「通常は空軍が行うことを、硫黄島の慰霊祭では毎回海兵隊が行っている。海兵隊の先輩たちの再会をサポートできるのは、たいへん名誉なことだ」と話しています。
硫黄島は東京から南に約1,300キロ離れた火山島で、飲料水にも困るような小さな島です。太平洋戦争の末期の1945年3月19日、アメリカは日本本土爆撃の基地として硫黄島を利用するため上陸作戦を実施し、日米合わせて約5万名の将兵が死傷する激戦を繰り広げました。
現在硫黄島には自衛隊の基地隊が置かれ、アメリカ海軍艦載機の訓練や日米合同訓練などに使用されています。
硫黄島で戦った退役兵のハーシェルW.ウイリアムズ氏は「一度は敵と呼んだ人たちと再会できて、平和に感謝している」と話しています。