Rating: 4
Author: goma

航空会社エバー航空 (EVA Air)

国: 台湾
IATA | ICAO: BR | EVA
メンバー評価: 搭乗レビュー 4.11 [385件]
アライアンス: スターアライアンス

搭乗レビュー
最終レグはブロックタイム15時間18分の長時間フライト一体どうしてこうなった…？

航空会社: エバー航空
便名: BR71
ビジネス

搭乗日: 2024/01
路線: 桃園(台北) → ミュンヘン

機体記号: B-17882
機材: Boeing 787-9

総評：4: 4ッ星

機内食・ドリンク: 4ッ星
座席（シート）: 4ッ星

エンターティメント: 3ッ星
インターネット環境: 4ッ星

機内スタッフサービス: 4ッ星
機内清潔さ: 4ッ星

地上サービス: 3ッ星
コストパフォーマンス: 4ッ星

口コミ投稿者: gomaさん

アクセス数: 1,190
投稿日: 2024/02/17

総評

今回のエヴァ航空による旅の最終レグです。SimBriefで離陸直前の気象情報をもとに作成したフライトプランを作るとブロックタイム（出発時に輪留めを外されてから到着地で輪留めをされるまでの時間）は15時間18分と計算されてます。冬は北側に低気圧が存在するために、ジェット気流が赤道側に下がってきてちょうど台北から西に飛行する際にどこかでこの東風のジェット気流の帯を超える必要があります。(下にスクショ添付しました) 出発時高層天気図でジェット気流を調べるとを見ると、ミャンマーのダッカFIR圏内にあるAVDAXというfixの付近のFL360では115ノットの東風が吹いており、飛行計画によるとこのfix通過時の向かい風成分は105ノットと予想されています。flight awareのADS-Bで当時飛行した際の実データを調べると実際この近辺飛行時の地上速度は391ノットほどまでに落ちています。
なんとなく羽田から北回り北極経由で帰るより早いかな程度の認識だったのですが、最強の偏西風を超える必要があるために飛行速度が落ち北周り西行きの便よりも大円距離はほぼ同じでも飛行時間が長くなるようです。飛行経路はアフガニスタン、ウクライナ国境内を避けて飛び、ミュンヘンは緯度的には札幌程度なので台北から札幌移動しながらそのまま西方向に移動するような形になるので確かに距離が長いといえば長いのですが8時間寝てもまだ7時間以上飛行時間が残ってるというのは驚きの長さです。ちなみにSimBriefで予測されたブロックタイム15:18はFlightawareの当時の実際の飛行時間と奇跡的に一致していました。SimBriefのライブ高層気象を考慮して作成された飛行計画の正確さに驚かされます。
出発は夜11時を回ってからなのでラウンジでシャワーを浴びて寝る準備万端で搭乗します。20分ほどで全ての搭乗が完了し定刻15分後に離陸します。今回の機材はドリームライナー900型さんで機齢は5歳。席に着くとCAさんがいつもの日本語で挨拶に来てくれます。パジャマが希望であれば M/ Lの大きさから選択することができますもらいましたが結局着替えて寝ることはありませんでした。
食事の選択は迷わず日本食にしました。三つ星なかむらさんの監修の和食とメニューにあります。ワインの選択は赤白2種類とシャンペンからの選択でフランスアルザスの白をもらうのですが甘すぎて2つ目の銘柄に変更。なんとフランスボルドー産白7年もの。寝かせた白ワインなんて美味しいのか非常に懐疑的だったのですが選択肢が他にないのでやむを得ないです。それを頼むとなんと色がうすいオレンジ色の白。日に当たっていたのか変色してるようで味もとてつもなく悪く、さすがにCAさんも異様な色にが気づいたようで、こちらが何も言っていないのにわざわざ別のグラスに他の瓶から開けた同じ銘柄のワインを持ってきてくれました。今度は色がほのかに黄色かったのですが味に関してはちょっと飲んだことのない味でとても飲めた味ではなかったのでジントニックに切り替えます。食事は申し分のないクオリティで非常に美味しかったです。台のものも温かい状態で最後に持ってきてくれました。食後はCA さんがマットのようなものをシートに敷いてくれベッドの準備をしてくれます。レイフラット型のシートなのでシーツのようなものを敷いた方が多少は快適に寝ることができます。あとはひたすら 5、6時間寝ることができたでしょうか。ただ目が覚めてもあと4時間飛行時間が残っています。到着２時間前ほどから照明がだんだん明るくなり1時間半前ごろから2回目の食事が提供されます。エヴァ航空は温かいおしぼりを激しく提供してくれるのでとても嬉しいです。