けっして悪くはないが、A380をわざわざ選んでというほどでもなく・・・ - シンガポール航空 口コミ・評価

航空会社 シンガポール航空

2024年03月27日に撮影されたシンガポール航空の航空機写真

© アルビレオさん

IATA | ICAO
SQ | SIA
アライアンス
スターアライアンス

搭乗レビュー
けっして悪くはないが、A380をわざわざ選んでというほどでもなく・・・

航空会社
シンガポール航空
便名
SQ12
エコノミー
搭乗日
2015/01
路線
シンガポール → 成田(東京)
機体記号
9V-SKN
機材
Airbus A380-841
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
5ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
5ッ星
エンターティメント
4ッ星
トイレ・洗面台
4ッ星
機材コンディション
3ッ星
地上サービス
3ッ星
口コミ投稿者
HB-JMBさん
アクセス数
25,907
投稿日
2015/01/23

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    本日の出発ゲートTerminal 3... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    本日搭乗の機材、9V-SKN。B2ゲ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    A380名物の機体最後方に設けられた... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    メインデッキ最後部63列目のDE席(... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    メインデッキ最後部63列目席の腰をか... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    座席の背。シートテレビのある方。シー... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    安全のしおり、A380用。SQでは記... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機内Wifiの案内。離着陸時以外は使... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    左の翼の整備作業によりプッシュバック... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    こちらが離陸後シートベルト着用サイン... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食べかけで恐縮だが、袋入りナッツの袋... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    機体最後部にあるトイレ。ふたを閉めて... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    SQではおなじみの?トイレを流すボタ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    トイレ個室洗面台側。エアバス機では標... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    洗面台の左側。つまりトイレの奥の方。
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    一応レジは9Vから始まりシンガポール... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    SQではどの機種でもおなじみ?の足の... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    飲み物とおつまみのサービスに続き出さ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    低脂肪特別食(LFML)、アントレの... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    アントレ。
     メニュー風に記述すると... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食後配られるデザート。東京発便の夕食... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食後のデザート。袋を開けた状態。両手... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食べかけでかつカメラをチョコで汚さな... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    アイスの写真で格闘?し、機内食の食器... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    最近の飛行機にはあまり装備されていな... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機体最後部にあるアッパーデッキとメイ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    降機時に成田の国際線乗継保安検査場入... 続き

総評

【機内食・ドリンク】
 ホットミールのみ1食提供される。
 SINの特別食の状況を他社と比較するため、今までのシーフード特別食(SFML)ではなく、自身がシーフード特別食がないときにリクエストする低脂肪特別食(LFML)をあえてリクエスト。
 個人的にはSIN発ならばシーフード特別食ではシーフードサラダがおにぎりのツナマヨのようにマヨネーズあえ(東南アジアではポピュラーな味付けのサラダのよう)だが、低脂肪食ではツナサラダに水煮ツナが使われていたこともあり、低脂肪食の方がよさそうな印象。このあたりは完全に好みの問題である(乗り入れ先で調製されている物であれば個人的にはシーフード特別食でもよさそうな印象)
 メニューカードには成田~ロサンゼルス区間のメニューも記載されている。
 
【座席(シート)】
 A330-300,B777-300ERと同じ仕様のシート。

【機内スタッフ】
 機材整備による出発遅れに際し、ビジネスのウェルカムドリンクのように、待機中にトレーで飲み物を持って回っていたのは好印象(通常SQエコノミークラスでは離陸前にトレーで飲み物を配ることはないので、整備による長時間の機内待機になったために行われたサービスと思われる)
 最初は定刻から10分ほど過ぎても何のアナウンスもなかったが、その時点検のため20分の遅延、さらに30分ほどたって修理のため30分ほど遅延の見込みとの状況説明はなされていた(キャプテンから英語、日本人客室乗務員から続いて日本語で)。遅延状況のアナウンスに対する姿勢は外国航空会社では割と丁寧な対応と思われる(日系ほどの細かさを期待するとがっかりする可能性があるのであえて「外国航空会社では」という断りをつけてある)
 なお、食器片づけの際、まだ飲み物が残っているのを見るや、パンの皿を出して、お茶のカップとパック入り水をおいてトレーを回収したのはなかなか機転の利いた好判断であり、なかなか日系でもみられないのではないかという気配りを外国航空会社の乗務員がしたのはさすがである。
 現在までのところ、SQの乗務員で外れだったことはなく、対応は問題はないようである。

【エンターティメント】
 Enterボタンも正常に作動し、途中でフリーズすることはなかったが、シートテレビの左下の隅にペンキがついていたのは気になり、惜しいところ。

【トイレ・洗面台】
 飛行時間が6時間弱の昼間便で食事は1食しか提供されない関係か、成田までは比較的きれいな状態が保たれていた。

【機材コンディション】
 次の2点で機材状態にちょっとした問題が見られたが、それ以外はおおむね気になる点はない。なお、機内の清掃状態には問題は見られない。
 1.左の翼の整備中、ドアを閉めたままゲート待機になったが、その際、最後尾座席の窓側クーラー吹き出し口から水滴が垂れ63C(最後尾左の3席あるところの通路側席)の乗客にかかってしまっていたのはいただけない。左の3席と中央の4席の間にある通路のカーペットに水滴がかなりの頻度で垂れていると思われるようなシミが見られた。上空に上がると水滴が垂れなかったようなので、SINの高湿度が原因なのではと思われる。
 2.自席シートテレビの左スミにペンキが垂れて固着した跡が見られ、整備員が機器整備に細心の注意を払っているのか少々疑問を感じた。
 なお、この便は左の翼の不具合修理のため、乗客を乗せたまま1時間ほどゲートに止まったままであった。
 

【空港サービス】
 グランドスタッフの対応は標準的だが、ゲート前の保安検査員の対応は、SQの管轄ではないとはいえ少々気になった(SINでは例えばDXBなどとは違い、搭乗ゲート前で保安検査を行い、待合室に入る方式である)
 保安検査レーンに小物などを入れる空きトレーが置かれておらず、金属物やパソコンといった物を事前にトレーに入れて検査をスムーズに受けようと思い、稼働していないレーンにある空きトレーを取ったところ保安検査係員に制止されていた。これは私だけでなく他の外国人乗客も私を同じことを考え、同じことを行って当該保安検査員に制止されていた者がいたのでこのレーンの係員の対応に問題がありそうである。他のレーンのトレーを取ってはいけないという空港規則であればそのような表示をすべきだし、仮に規則上そうであるならば、レーンに小物を入れるための空きトレーを検査レーンの待機列に十分な数用意しておくべきと思われる。
 チャンギ空港の出国審査後エリアの免税店およびフードコートは例えばDXBのように24時間営業ではなく、朝6時~深夜1時までの営業が原則なので注意。
 以前はロサンゼルスが最終目的地だったため、成田降機の場合でもSQ12便はシンガポールの免税品店で購入した100ml超の液体物の持ち込みはできなかったが、搭乗時点では成田までは当該液体物持込は可能と規則が変更になったようである。ただし、免税品店でされた封印を成田に着くまで解かないことと、成田で国際線に乗り継ぐ場合は保安検査場で日本の保安規則により没収となるので注意(当便で成田経由ロサンゼルスに行く場合、CX451/CX450の台北のように機内待機はできず、成田の保安検査場を通らねばならず、その時100mlを超える液体物は没収となる。また忘れ物を含め、機内に残されている物はすべて成田で取り下ろしになるので注意)。
【総合評価】
エコノミーに関してはA380らしさはあまり感じず、HND線で常連の近距離用B777-200(中近距離用として運用されるエンジン推力の少ないTrent874搭載タイプの方。公式な形式名はERがつくとされる)あるいはERなしの-300よりはマシだが、A330-300あるいはB777-300ERとあまり差を感じないというのが正直なところである(これはよい方に取るは悪い方に取るは別にして)。
 ただし、エンジン音はSQ機種の中では最も静かで、うっかりエンジンスタートに気づかないほどであるので、これは疲労軽減という観点からも望ましい。EKのA380のようにわざわざA380運航便を選びたいというほどではないが、最近はなかなか日本発では搭乗できない(HND線就航以降、NRTとHNDにも同時に運航しているEKやLHといったキャリアで、A380からの機種変更が発生し、NRTへの乗り入れ数は減少気味)という観点で選ぶのも悪くはないというのが印象である。
 当便は成田経由ロサンゼルス便であり、成田で降りる日本人客の比率も少ないので、いつもの日本発着路線とは機内の雰囲気が異なる(最近はSQも昼も含めてHND線を運航していることもあり特に。いわゆる米系キャリアの日本東南アジア線とか、乗継客の多い日系の成田発SIN,BKKなどの東南アジア線のように)。いつもの日本路線とは違った雰囲気を、という物好き?な方はこの便がおすすめかも。
  
 P.S.当便は2階後方にはエコノミークラス(2-4-2)の設置がなく、1階にだけエコノミークラス(3-4-3)があり、2階はすべてビジネスという新しいコンフィグレーションのA380であった。オンラインチェックインの際、エコノミーで選択可能なのは1階しか出ず、ボーディングブリッジ内にアッパーデッキエコノミークラスという表示はなかったため、新しい方のコンフィグレーションと思われる。実は2階のエコノミーを楽しみにしていただけにややがっかり(笑)。
 とはいえ、1階のみエコノミーのコンフィグレーションでも、エコノミーの搭乗率は半分いくかどうかという状況であり、成田~ロサンゼルスや翌日折り返しのSQ11便でもこれでエコノミー席が不足するようなピーク期ではないことから、このコンフィグレーションの機材をSQ12/SQ11に投入したものと思われる。ただし、これは閑散期だけの措置か、機材運用方針を変更し、今後この新しいタイプのコンフィグレーションのA380がレギュラーで投入されるようになるかは不明である。

 2016/4補足:現在はCX450/CX451の台北経由便については、昨年秋ごろより台北駐機中の機内待機は不可となり、乗継者もこのSQ11/SQ12の成田経由ロサンゼルス便、スカイマークの神戸経由便、あるいはJTAの(旧)石垣発宮古または那覇経由本土路線のように、全員が持込手荷物を持って一旦降機し経由地点の保安検査を通過しなければならなくなった模様である。
 2016/6/18補足
 話題の?A350-900LR型機によるシンガポール~サンフランシスコ線ノンストップ便が2016年冬ダイヤから就航するのに伴い、ソウル経由で現在運航しているシンガポール~サンフランシスコ線のディスティネーションをロサンゼルスへ振り替える関係で(現在運航中のソウル経由のシンガポール~サンフランシスコはソウル経由での運航をされなくなり、A350-900LRでのノンストップ便のみの運航になる))、シンガポール~ロサンゼルス間が成田経由とソウル経由がそれぞれデイリーで両方ともA380では輸送力過剰との判断のもと、SQ11/SQ12は2016年冬ダイヤからはB777-300ERに機種変更となる模様。したがって、ロサンゼルスまで行かず成田で折り返すSQ637/SQ638にA380が充当されない限りは、SQの成田へのA380乗り入れは2016年夏ダイヤで最後になる模様。当時無理してでもこの便を選んでおいてよかったと思う次第。
 http://flyteam.jp/airline/singapore-airlines/news/article/64718

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
63D
搭乗クラス
Y
出発予定時刻
0920LT
搭乗時刻
0845LT
出発時刻
1021LT
到着予定時刻
1705JST
到着時刻
1805JST
予定飛行時間
5+55
出発ゲート・スポット
B2
離陸滑走路
02C
離陸時刻
1056LT
到着ゲート・スポット
45
着陸滑走路
34L
着陸時刻
1754JST
メモ
LT=UTC+8 左の翼の整備作業により遅延。空港および空域混雑のため離陸まで30分ほど要した。  また、到着時45番ゲートが使用中だったため、当該ゲートからの出発機を待つためスポットに入らず5分ほど待機。その関係もあり、ボーディングブリッジ接続にも時間を要し(ボーディングブリッジを出発機に合わせて一旦元の位置に完全に戻しそれから機体に接続となったため)、シートベルトサイン消灯はスポットインから4分後の1809JST

コメント

  • -
    2015/03/23 22:44:12

    HB-JMB様
    whiterabbitです。初めてのコメント失礼します。いつもたくさんの知識を教えて頂いて、大変興味深く拝見させて頂いております。ぼくは飛行機に乗った回数自体まだまだ少ない上、毎回ただ単にはしゃいで乗るだけなので、しっかりとした知識も仕入れられていません…その点、HBーJMBさんのレビュー等を拝見させていただくと、本当に感心することばかりで、いつもこっそり勉強させていただいてます(笑)

    実は、個人的に今後一回乗ってみたい航空会社がシンガポール航空です。うわさのチャンギ空港に行ってみたいのもありますし、シンガポールのA380にも乗ってみたいな〜と思っています。ただ、関空に来るのは夏の間だけみたいなので、かなり厳しい状況ではありますが…
    HB−JMB様のレビューを拝見させて頂いたのですが、やはりシンガポール航空のサービスもよさそうですし、ますます体験してみたい気分になりました。(さすがに次乗るときは学校からお金が出ずに自腹になりそうです…)

    今後もよろしくお願いします。

  • 2015/03/30 23:04:59

    whiterabbit様
     何だかまとまりのないレビューにもかかわらず、コメントいただきありがとうございます。HB-JMBでございます。
     数日間自分の部屋からネットがつながらくなってしまい、返事が遅くなってしまいました。すみませんでした。

     たしかに大阪からA380に乗りたいと思ってもなかなか来てくれないですし(成田でさえもA380使用便はゼロとは言わないまでも減少傾向で・・・)、さりとて自腹になるかもということですと、お目当ての航空会社のA380のために別の経由地でともいかないでしょうからもどかしいところです(笑 例えば関西からシンガポールまで行くのに、その区間に直行便があるのに、A380のためにわざわざ伊丹~(全日空)~成田~(SQのA380便)~シンガポールとした経路の航空券を買って、それを旅費として認めてもらえるかといえば、一般的にはよほどの事情でもないと厳しいのではと思われ・・・)

     シンガポールチャンギ空港は空港の設計自体はやや古い(出発客と到着客の動線が上下の階に分離されておらず、両者が同じ通路に混在する。そのため、手荷物検査は搭乗口ごとに搭乗直前に行われ、やや早く搭乗口に行く必要があるのが難点)ものの、トランジットでの快適性やスムーズさは香港やドバイに引けを取らないかと。
     ではチャンギ空港のメリットはというと、手軽に参加できるトランジット客対象の観光ツアー(一般旅行者向けの観光スポットではありますが・・・)とSQが利用するターミナルのトランジットエリアではいわゆるシンガポール料理のフードコート(地元の屋台で食べられるような手軽な料理が中心)があって(ただし、市中価格よりはかなり高く感じられますが・・・)入国しなくてもシンガポールの雰囲気をいくらかでも感じることができることなのではと思われ・・・(ただし、他のターミナルではここに書いた限りではないかもしれませんが)。

     whiterabbit様にシンガポール航空でシンガポール経由でA380利用する(できる)機会が訪れればよいのですが・・・

     こちらこそよろしくお願いします。HB-JMB

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