本邦民間機最後の747-400が離日、シンガポールに到着

本邦民間機最後の747-400が離日、シンガポールに到着

日本貨物航空(NCA)が保有、日本の民間航空会社の最後の747-400シリーズ、機体記号(レジ)「JA05KZ」が2019年2月12日(火)、成田空港を離陸し、日本を離れました。この機体は、NCA605便としてシンガポール・パヤ・レバー飛行場に到着しています。この機体は、10月31日(水)の成田到着後は運航ラインから外れ、機体整備などで保管されていました。

この機体は今後、アトラス・エア・ワールドワイド傘下のアトラス航空が運航し、戦略的提携によるNCA向けの輸送を担うものとみられます。アトラス・エアは2019年4月、7月、9月にそれぞれ運航を開始し、計3機をNCA向けに運航する予定です。

NCAは2018年に航空局から事業改善命令と業務改善命令に対する改善措置として、運航規模の見直しを示し、747-8Fの1機種化を進めており、これで747-400Fは全機退役となりました。NCAはアトラス・エア運航の747-400Fで輸送力を確保しつつ、アジアを含む成長市場でのネットワーク拡大、成長するeコマース市場で利用される航空貨物輸送サービスを提供します。

これにより、日本国籍の747-400は航空自衛隊が運航する政府専用機の2機のみとなり、この機体も2018年度中に退役し、2019年4月以降は777-300ERをベースとした新たな政府専用機が導入される予定です。

※配信後にタイトル、本文の一部を修正しました。到着した飛行場の誤りを変更いたしました。お読みいただきました皆さまにはご迷惑をおかけいたしました。

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