和歌山県で「大規模津波防災総合訓練」 空自や海保などが参加

和歌山県で「大規模津波防災総合訓練」 空自や海保などが参加

ニュース画像 1枚目:2019 大規模津波防災総合訓練
© 国土交通省
2019 大規模津波防災総合訓練

国土交通省は2019年11月2日(土)、和歌山県和歌山市や大阪府堺市などで「2019大規模津波防災総合訓練」を実施します。この訓練は2004年12月に発生したスマトラ島沖大地震を契機に始まり、2019年で14回目となります。メイン会場は和歌山下志津港西浜地区、サテライト会場は堺泉北港堺2区、松原地区高台、すさみ防災基地です。

訓練は南海トラフ巨大地震を想定し、住民などによる避難訓練や、TEC-FORCEの広域派遣と自衛隊が連携したTEC-FORCE輸送訓練、緊急排水活動訓練、道路・航路啓開訓練、警察、消防、自衛隊、海上保安庁による救命・救助活動訓練など、実践的な訓練が実施されます。

また、11月5日の「世界津波の日」の趣旨を踏まえ、地元総領事館が参加する避難訓練やJICA研修員による訓練の視察、1854年に発生した安政南海地震による大津波の際、命をかけて村民の命を救った濱口梧陵の偉業を受け継ぐために建設された津波防災教育施設「稲むらの火の館」による津波防災啓発の取り組みなども予定されています。

メイン会場は和歌山県和歌山市の和歌山下津港西浜地区で、サテライト会場は大阪府堺市の堺泉北港堺2区基幹的広域防災拠点、和歌山県すさみ町のすさみ防災基地、美浜町の松原地区高台です。実施時間は9時から12時までとなります。

訓練のうち、情報収集と伝達で上空から避難の呼びかけ、被害調査や映像伝送訓練、救助・負傷者搬送などにヘリコプターが使用されます。なお、参加機関は国土交通省、海上保安庁、航空自衛隊、海上自衛隊、陸上自衛隊、関西エアポートなど、約130機関が参加します。

■2019大規模津波防災総合訓練
09:00〜09:20 開会式
09:20〜10:00
  地震・津波情報伝達
   本部設置:収集・伝達
  (陸上・海上・航空)情報収集・伝達
   避難呼びかけ、バイクによる状況調査
   人工衛星等による情報収集
   海から避難呼びかけ
   被害状況の情報収集
  津波避難
   住民津波避難訓練
   水門陸閘門閉鎖訓練
10:00〜11:00
  (陸上・海上・航空)救命・救出
   ヘリによる救助・負傷者搬送訓練
   船舶による捜索・救助・負傷者搬送訓練
   倒壊家屋・埋没車両から救命・救出訓練
   応急救急・トリアージ・医療機関搬送訓練
   検視・身元確認訓練
  (陸上)浸水対策
   緊急・排水作業訓練
  (陸上)道路啓開
   道路区間指定訓練
   路面段差解消訓練
   車両移動・がれき撤去訓練
   緊急車両走行訓練
  (陸上)ライフライン復旧
   移動基地局による携帯端末エリア
    の応急復旧
   移動衛星車による電話回線設置訓練
   下水道管復旧訓練
   ガス管復旧訓練
   水道管復旧訓練
11:00〜11:40
  (陸上)石油コンビナート関連
   タンク火災を想定した消火訓練
  (陸上・海上)物資輸送
   緊急支援物資搬送訓練
11:40〜12:00 閉会式
期日: 2019/11/02
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