ボンバルディア、民間機事業から戦略的撤退を完了 エアバスに株式売却

ボンバルディア、民間機事業から戦略的撤退を完了 エアバスに株式売却

ニュース画像 1枚目:A220ファミリー
© AIRBUS
A220ファミリー

ボンバルディアとエアバスは2020年2月13日(木)、A220プログラムの保有株式をエアバス・カナダ・リミテッドパートナーシップに売却すると発表しました。これにより、A220プログラムを担うエアバス・カナダの株式は、エアバスが75%、ケベック州政府は25%の保有割合となります。

この取引により、ボンバルディアはエアバスから5億9,100万ドルを受け取り、そのうち5億3,100万ドルが契約の最終確定時に支払われ、6,000万ドルが2020年から2021年に支払われます。これにより、ボンバルディアは民間航空機事業から戦略的な撤退を完了します。

ボンバルディアはこの撤退にあたり、民間機事業に多くの成果と影響をもたらし、雇用を維持しながら、航空宇宙業界を強化した責任ある方法の撤退を誇りに思うとコメントしています。また、A220プログラムについて、エアバスとケベック州政府の下で長く成功を収めることができるともエールを送っています。ボンバルディアの残る航空関連事業は、ビジネスジェット事業のみとなります。

なお、今回の合意の一環として、エアバスはケベック州サンローランのボンバルディア施設から、A220とA330の生産能力を取得しました。これらの施設での活動は、エアバスの100%子会社、ステリア・エアロスペース傘下に設立された子会社、ステリア・エアロノティック・サンローラン(Stelia Aéronautique Saint Laurent Inc)が運営します。

この施設は、A220コクピットと後部胴体の製造、A330パッケージでの担当する部分の製造を継続します。この施設で組み立てられたA220の部分はミラベルのステリア・エアロスペースに配送され、さらにミラベルの最終組立ラインへ送られています。

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