HASM、YS-11量産初号機「JA8610」の輸送作業の様子を公開

HASM、YS-11量産初号機「JA8610」の輸送作業の様子を公開

ニュース画像 1枚目:JA8610
© 国立科学博物館
JA8610

羽田航空博物館プロジェクト(HASM)は2020年4月5日(日)、国立科学博物館所蔵のYS-11量産初号機、機体番号(レジ)「JA8610」が、茨城県筑西市のザ・ヒロサワ・シティーに輸送されることを受け実施された、輸送作業の様子を公開しました。HASMは1998年から、「JA8610」の保存運動に取り組んできました。

輸送当日の3月27日(金)、9時から輸送業者が左翼、胴体、右翼の順で積み込作業を実施し、9時30分に2台に分乗させた左右主翼が順次出発しました。3月28日(土)0時から胴体の輸送が始まり、都心を縦断し、同日5時ごろザ・ヒロサワ・シティーに到着、8時から積み下ろし作業が開始され、14時過ぎに右翼、胴体、左翼が組み立て場所の定位置に積み下ろされました。

「JA8610」は、国土交通省航空局で飛行検査機「ちよだ11」として運用され、1998年12月18日(金)のラストフライトまで、約2万時間超を飛行した機体です。この機体は、日本航空協会が歴史的文化的に価値の高い航空遺産を認定する「重要航空遺産」に指定されています。

輸送された「JA8610」は、解体した全てのパーツが再び組み直された後、一般公開されます。HASMは、展示に向けた組み立て作業も記録していく予定です。

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