警視庁の保有機で、愛称「おおとり6」の機体番号(レジ)「JA16MP」と、愛称「おおぞら2号」の「JA02MP」は2020年4月28日(火)付けで退役しました。アグスタAW139ヘリコプターの「JA16MP」は2015年9月、シコルスキーS-92A「JA02MP」は2011年11月に登録された機体で、いずれも機齢は10年未満の機体です。
抹消理由は「航空の用に供さないため」ですが、2019年の台風19号の際、朝日航洋の川越メンテナンスセンターで被災したとみられます。「JA02MP」は、日本で唯一のS-92ヘリコプターでした。
S-92ヘリコプターは、捜索救難、緊急医療サービス、人員輸送など多目的な用途に使用できるヘリコプターで、乗員2名に加え、乗客19名が搭乗できます。後部ハッチから物資の搭載も可能で、全地球測位システムの搭載や電子制御の運航システムなど高性能の機材で、導入時は首都直下地震への対応なども想定されていました。