東でYS-11、西でファントム 同日のラストフライト

東でYS-11、西でファントム 同日のラストフライト

ニュース画像 1枚目:3月15日、入間基地を視察した中山防衛副大臣とYS-11FC
© 防衛省
3月15日、入間基地を視察した中山防衛副大臣とYS-11FC

航空自衛隊は2021年3月17日(水)、長年、日本の空域を守ってきたYS-11FCとF-4ファントムIIがそれぞれラストフライトを実施しました。岐阜基地では飛行開発実験団所属のF-4、シリアルナンバー「17-8301」「47-8336」「07-8431」の3機、入間基地では飛行点検機として使用されたYS-11、「52-1151」の1機が飛行しました。

岐阜基地では9時ごろから、入間基地では9時30分から10時30分まで、いずれも基地周辺で飛行しました。飛行を終えたのち、岐阜基地では夕方から、入間基地では3月26日(金)にそれぞれ退役式典が挙行されます。

YS-11FC「52-1151」は、1965年2月15日(月)に初飛行。1992年3月にVIP機から飛行点検機に改修され、現在まで全国各地の飛行場を点検してきました。この機体は、YS-11製造時オリジナル構成のロールス・ロイス製ダート・ターボプロップエンジンを搭載する4枚羽のプロペラが特徴です。機齢は57年目に入っています。

3月17日(水)に飛行したファントム3機のうち、シリアルナンバー「17-8301」は、マクドネル・ダグラス製造で、空自が1971年に導入したファントム初号機です。この機体も約50年にわたり活躍し、日本の防空任務を半世紀支えてきた2機種が同日に退役することで、大きな時代の変化を感じさせます。

※当初配信した記事のコメント部分について、削除させていただきました。お読みいただいた皆さまにはご迷惑をおかけいたしました(2021/03/17 17:48)。

期日: 2021/03/17
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