ユニオンジャック特別塗装機、ロンドン中心部を低空飛行 岸田首相歓迎で

ユニオンジャック特別塗装機、ロンドン中心部を低空飛行 岸田首相歓迎で

ニュース画像 1枚目:ダウニング街10番地付近を飛行したユニオンジャック特別塗装機とタイフーン
© RAF
ダウニング街10番地付近を飛行したユニオンジャック特別塗装機とタイフーン

岸田首相を歓迎する目的で2022年5月5日(木)、イギリス空軍(RAF)の空中給油輸送機ボイジャーKC.3型「ZZ336(機体記号)」がロンドン中心部を飛行しました。垂直尾翼にユニオンジャックを描いた特別塗装機が、イギリス首相官邸のダウニング街10番地裏のホース・ガーズ・パレードの上空約1,000フィート(300メートル超)を低空飛行しました。

「ZZ336」は、ブライズ・ノートン空軍基地を拠点とした空中給油輸送機で、イギリス空軍が運航を担当しています。空中給油輸送機でしたが、垂直尾翼にユニオンジャックを描き、胴体には青と赤のウェーブが描かれています。「ZZ336」を2機のタイフーン戦闘機が護衛する形で、3機による編隊飛行で岸田首相を歓迎しました。

ニュース画像 1枚目:RAFボイジャー
© RAF
RAFボイジャー

RAF、イギリス政府とも、この飛行は当初から計画されており、予定通りに飛行したと発表しています。岸田首相を歓迎する飛行ですが、タイフーン戦闘機とボイジャーが選ばれた理由は、詳しく述べられてはいません。2021年にはイギリス空母打撃群の日本への寄港、さらには日英共同演習などを通じて相互の協力が進んでいることを象徴させるため、イギリス国旗の塗装をまとうボイジャー、護衛するタイフーン戦闘機で示した可能性があります。

首脳会談では、岸田・ジョンソンの日英首脳会談で日英円滑化協定が大枠合意に至りました。これにより、自衛隊とイギリス軍の共同運用・演習の円滑化が進むきっかけとなります。さらに、将来の戦闘機プログラムについて、2022年末までに日英協力の全体像について合意をめざすことで一致し、防衛関係での結びつきを深めていきます。

なお、岸田首相はすでに日本へ帰国の途についており、日本のボーイング777政府専用機は夕方にも羽田へ到着するとみられます。

メニューを開く