とうとう手動操作無し!フルオート搭乗橋、伊丹空港で2基始動

とうとう手動操作無し!フルオート搭乗橋、伊丹空港で2基始動

ニュース画像 1枚目:新明和工業の航空旅客搭乗橋「パックスウェイ」
© 新明和工業
新明和工業の航空旅客搭乗橋「パックスウェイ」

大阪国際(伊丹)空港に2022年6月27日(月)から、完全自動装着「フルオートシステム」の旅客搭乗橋が稼働します。伊丹空港の13番ゲートBと18番ゲートA、2基が対象です。フルオートシステムの搭乗橋は、AIと画像認識技術で航空機のドアを認識し、搭乗橋の装着完了までボタン操作1つで完全に自動化されています。自動化により、グランドハンドリング・スタッフの作業軽減や業務効率化、装着やり直し、ヒューマンエラーの防止などの効果が期待されています。さらに、定時運航の維持・向上、旅客の機内待ち時間短縮によるスムーズな搭乗・降機が実現します。

現在の搭乗橋は、航空機1メートル手前まで、航空機の機種によって自動で走行する機能があります。ただし、最後の装着は手動で位置合わせが必要で、この作業時にグランドハンドリング・スタッフの技量が装着精度に影響しています。航空機の駐機位置の誤差も生じ、その対応は手動で微調整されています。

フルオートシステムは、装着完了の状態まで操作され、手動操作は必要ありません。駐機位置の誤差もカメラによるドアの位置計測で影響はありません。ただし、フルオートシステムでもスタッフによる目視確認の安全対策は継続されます。

ニュース画像 1枚目:搭乗橋につけられたカメラの位置
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搭乗橋につけられたカメラの位置

フルオートシステムの搭乗橋は、伊丹空港が日本では初めてとなります。成田国際空港でも同様の搭乗橋が2018年度から運用されていますが、航空機の10センチメートル手前で停止していました。さらに、2021年4月から自動運転機能の実運用を開始し、機体に装着する手前まで自動運転の仕組みで運用されています。

期日: 2022/06/27から
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