ロシアのエアブリッジ・カーゴ・エアラインズとS7航空は、リース機を航空機リース会社に一部返却する意向があるようです。ロシア・メディア「Kommersant」によると、ロシア連邦運輸省に返却の申請が4月から5月にかけて提出されている模様です。ロシアによるウクライナ侵攻に端を発し、欧米諸国の経済制裁で部品輸入が難しく、航空機の耐空性により飛行が困難になると想定されています。こうした状況を考慮した航空2社の対応とみられます。
エアブリッジ・カーゴ・エアラインズは、3月にボーイング製の航空機運航を停止し、16機のボーイング747型のうち14機を返却する意向です。また、S7航空は、ボーイング737 MAXが2件の事故を発生して運航停止になって以来、ロシア航空当局が再開を認可していないため、導入済みの2機を返却する意向です。
なお、ロシア運輸省は返却申請を放置している模様で、リース会社が航空機を回収できるか見通しは立っていません。