エアバスA330 MRTT、自動空中給油機能で世界初の安全認証

エアバスA330 MRTT、自動空中給油機能で世界初の安全認証

ニュース画像 1枚目:F-16への空中給油時 オペレーター画面 イメージ
© AIRBUS
F-16への空中給油時 オペレーター画面 イメージ

エアバスA330空中給油機(MRTT)は、スペイン国立航空宇宙技術研究所から世界で初めて、日中の自動空中給油(Automatic Air-to-Air refuelling:A3R)機能の安全認証を獲得しました。

A3Rは、A330MRTTの搭載カメラ映像を使い、空中給油任務の安全性向上と作業スピードを速める機能です。被給油機に改造の必要は無く、A330MRTTの機内でブームを操作するオペレーターの作業負荷が抑えられます。エアバスは、メンテナンス・ソリューションなども含めA330 MRTTの作業軽減プログラム「SMART MRTT」を開発しており、A3R機能もその1つです。

エアバスは今後、A330 MRTTのA3Rを「Autonomous Assets Air-to-Air Refueling(A4R)」として無人機も含めた被給油機の自動化プログラムに進化させます。編隊飛行する空中給油の全てを自動化し、安全性や効率を高めるテクノロジーの導入を目指します。A4Rのテスト飛行は2023年中に実施され、2024年半ばごろ技術実証を完了する計画です。A4Rへの進化により、空中給油任務のストレス軽減、訓練コスト削減、安全性と効率の向上などの効果が期待されます。

メニューを開く