大韓航空・アシアナ航空の合併、EUが懸念表明で異議申し立て

大韓航空・アシアナ航空の合併、EUが懸念表明で異議申し立て

ニュース画像 1枚目:大韓航空 777-300ER
© 大韓航空
大韓航空 777-300ER

欧州連合(EU)の欧州委員会は2023年5月17日、大韓航空・アシアナ航空の合併に関して、承認審査の過程で異議を申し立てました。これによると、韓国の航空会社トップ2の合併で、フランス・ドイツ・イタリア・スペインと韓国を結ぶ旅客便と、欧州全体と韓国を結ぶ貨物便に関し、価格の上昇につながる可能性があると指摘。1社の独占市場となれば、顧客にとって代替手段がなくなり、サービス面でも品質の低下が懸念されるとしました。

欧州委員会は、売上高が一定の基準を超える企業が関与する合併を評価し、効果的な競争を著しく妨げる可能性を防止する義務を負っています。今後も審査を続け、8月3日までに最終決定を下すとしています。

イギリスでは懸念を表明するも、後にヴァージン・アトランティック航空の韓国線開設を条件に承認するなど、世界の関係当局で審査が続いています。日本でも現在、審査が行われており検討が進んでいます。

ニュース画像 1枚目:アシアナ航空 A350
© アシアナ航空
アシアナ航空 A350
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