オリエンタルエアブリッジ(ORC)は2023年7月1日より、新機材ATR42-600型機「機体記号:JA10RC」の運航を開始しました。初便は、OC77便の長崎/五島福江線でした。
同社では2022年11月に、ATR機導入にあわせ、新しい社名ロゴと機体デザインを発表。機体デザインは「飛翔する海鳥」がコンセプトで、白いボディカラーをベースに、機体前方から後方に、海鳥をイメージした流線型のラインが特徴です。初号機の「JA10RC」は、2022年12月に長崎空港へ到着後、訓練や5月9日の“緊急登板”を経て、1日の“正式デビュー”となりました。
就航したATR機の座席数は48席で、従来機の2機所有するDHC-8-200型機の39席から、9席を増やした仕様に。機内には、ATR社標準の薄型シートを備えています。
5日には、2号機目のATR42-600「JA20RC」となる「F-WNUB」が長崎空港に到着。従来機のDHC-8-200「JA803B」および予備機の「JA802B」を順次、置き換えます。DHC-8-200は、導入から20年以上が経過し、設計寿命を迎えることから、置き換えが必須となっていました。
2号機目「F-WNUB (JA20RC)」は、フランス・トゥールーズを1日に出発。途中、イラクリオン(ギリシャ)・フルガダ(エジプト)・マスカット(オマーン)・ハイデラバード(インド)・バンコク(タイ)・台北(台湾)を経由し、5日19時30分すぎに長崎空港へ着陸。フェリーフライトは、フランスの機体記号のまま行われました。今後、2021年12月に予約登録されている「JA20RC」へ変更され、2025年度に予定されている2機体制運用に備えます。