小雨ニモマケズ、アクロ飛行を披露したブルーインパルス！「千歳のまちの航空祭」レポート

配信日： 2023/08/02 11:59
イベント

千歳基地 2023年7月30日撮影 16-5666 川崎 T-4 航空自衛隊

航空自衛隊千歳基地(北海道千歳市)は、2023年7月30日に「千歳のまちの航空祭」を開催しました。

入場制限のない航空祭は4年ぶりです。また、ブルーインパルスの展示飛行が予定されていることもあり、会場にはおよそ6万3千人が訪れました。

F-15戦闘機のオープニングフライトで幕を開けると、同基地第203飛行隊のF-15が大編隊を組んで航過飛行を実施。8機編隊で堂々とした飛行を見せました。

UH-60J救難ヘリコプターとU-125A救難捜索機による救難訓練展示を挟み、デモスクランブルでも第203飛行隊F-15が登場。パイロットや整備員がスクランブル発進時に機体に向かってダッシュするなどの機敏な動きを再現し、披露しました。飛行した機体は、航空祭向けに特別塗装された806号機「機体記号：22-8806」です。

オープニングフライトで登場した203飛行隊のF-15 千歳基地 2023年7月30日撮影 32-8822 三菱 F-15J イーグル航空自衛隊

千歳基地 2023年7月30日撮影 82-8903 三菱 F-15J イーグル航空自衛隊

千歳基地 2023年7月30日撮影 78-4584 三菱 UH-60J 航空自衛隊

千歳基地 2023年7月30日撮影 82-3007 レイセオン U125-A (ホーカー 800) 航空自衛隊

この日の天候は曇りです。時々小雨も降っていたようですが、千歳基地の名物である、ボーイング777-300ER特別輸送機(政府専用機) の航過飛行も無事に実施。離陸直後の急上昇に旋回、ローパスなどの機動もありました。

続いて、F-15の機動飛行では第201飛行隊が登場。小雨をものともせずにキレと迫力を見せます。さらに、三沢基地からF-35戦闘機2機が飛来。5分という短時間ながら、ハイレートクライムなど「これぞ戦闘機」というような動きで暴れると、嵐のように帰投していきました。

千歳基地 2023年7月30日撮影 80-1111 ボーイング777-3SB/ER 航空自衛隊

千歳基地 2023年7月30日撮影 82-8904 三菱 F-15J イーグル航空自衛隊

千歳基地 2023年7月30日撮影 02-8917 三菱 F-15J イーグル航空自衛隊

千歳基地 2023年7月30日撮影 89-8709 三菱 F-35A ライトニング II 航空自衛隊

千歳基地 2023年7月30日撮影 89-8708 三菱 F-35A ライトニング II 航空自衛隊

展示飛行プログラムの最後は、ブルーインパルスです。雲行きが心配される中、なんと第1区分(途中で変更はあったものの)……アクロバティックな課目を含めたフル演目を披露しました。小雨がパラつく中、終盤のタッククロスやローリングコンバットピッチなどハラハラするような技も実施し、驚いた人もいたのではないでしょうか。

千歳基地 2023年7月30日撮影 26-5690 川崎 T-4 航空自衛隊

天気が大きく崩れることなく、ほぼ予定どおり終了した「千歳のまちの航空祭」。ブルーインパルスの展示飛行時にアナウンスされていたように、今年は震災後、ブルーインパルスが松島基地に帰還してから10周年のメモリアルイヤーです。次の航空祭は松島基地！ 8月27日(日)に開催予定です。航空祭の夏はまだまだ終わりません。