世界でも貴重になったロールスロイス製エンジンを搭載した767や、日本への飛来がコロナ禍以来初となる機体などが話題になりました。自衛隊機のイベント飛行など、直近の2024年4月5日〜11日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
4月5日・関西国際空港
カンボジア王国政府 エアバスA320-200型機 「機体記号：B-6738」カンボジアの政府専用機として運用されている機体が、首都プノンペンから関空に飛来しました。中国南方航空で使用されていた機体で、現在も中国籍のまま運航されています。
4月5日・成田空港
デルタ航空 エアバスA350-900型機 「機体記号：N520DN」2020年3月に成田空港での運航を終了したデルタ航空ですが、使用前整備のためにエアバス・トゥールーズ工場から成田までのデリバリーフライトが実施されました。トゥールーズではすでに2028年ロサンゼルス夏季五輪の特別塗装機「N522DZ」が目撃されており、この機体も日本へデリバリーフライトを行うのか注目されます。
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4月5日・大分空港
航空自衛隊 T-4練習機 「機体記号：26-5686」他4月6日に別府市制100周年記念「別府八湯温泉まつり」にて、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が展示飛行を行うため、前日の5日に予行飛行が行われました。残念ながら6日の本飛行は、天候不良により中止になりました。
4月6日・新千歳空港
キャセイパシフィック航空 ボーイング747-8F型機 「機体記号：B-LJN」成田空港から新千歳空港まで、キャセイ・カーゴの新塗装機747-8Fが運航されました。その後、新千歳から香港まで運航しています。飛来目的は不明ですが、新千歳には1月16日に発生した大韓航空との接触トラブルで損傷を受けた777-300「B-HNW」が今も駐機されています。1月30日にもボーイング747-400ER/F「B-LIB」が飛来しており、修復用の部品などを運んできたのかもしれません。
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4月6日・那覇空港
インド海軍 ボーイングP-8I型機 「機体記号：IN331」1日に神奈川県の厚木飛行場に飛来したインド海軍機。海上自衛隊との合同訓練を実施後、那覇空港を経由して帰路についています。
4月6日・中部国際空港
全日本空輸(ANA) ボーイング787-8型機 「機体記号：JA838A」セントレアでは同日から、ANAの787で実機を用いたパイロット訓練が行われています。セントレア公式サイト上で訓練予定が公開中です。
4月6日・中部国際空港
スターラックス航空 エアバスA330-900neo型機 「機体記号：B-58303」エアバスA321neo型機で運航されている名古屋(中部)/台北(桃園)線に、4月6日と8日限定でA330-900neoが投入されました。2023年5月には成田線のダイバートとして、エアバスA350-900が飛来していますが、A330-900neoの投入は初めてとみられます。
4月6日・霞目駐屯地
陸上自衛隊 UH-1J多用途ヘリコプター 「機体記号：41890」 陸上自衛隊 AH-1Sコブラ対戦車ヘリコプター 「機体記号：73472」宮城県仙台市にある陸上自衛隊の霞目駐屯地にて、「創立67周年記念行事」が行われました。駐屯地の一般開放で、ヘリコプターの地上展示や飛行展示を披露しました。
4月7日・防府北基地
航空自衛隊 T-4練習機 「機体記号：26-5679」 航空自衛隊 T-7練習機 「機体記号：56-5931」航空自衛隊のパイロット養成部隊「第12飛行教育団」のある防府北基地(山口県)で、航空学生入隊式に伴う展示飛行が行われました。戦闘機パイロットを養成する「第13飛行教育団」がある芦屋基地(福岡県)などからも、航空機が飛来しました。
4月7日・成田空港
バティック・エア・マレーシア ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号：9M-LRW」同社に17機目の737-8-MAXが加わりました。欧州の会社で運航後、アメリカ・ツーソンで保管されていた機体で、アンカレッジと成田を経由してマレーシア・クアラルンプールまでデリバリーフライトが行われています。
4月8日・羽田空港
航空自衛隊 ボーイング777-300ER型機 「機体記号：80-1111&80-1112」9年ぶりに国賓待遇で米国を訪問する岸田総理大臣の乗機として、政府専用機が羽田空港からアメリカ・ワシントンDCまで運航されました。本務機が「80-1111」、随行機は「80-1112」でした。この後、ノースカロライナも訪問し14日に羽田空港へ帰着します。
4月8日・成田空港
フンヌ・エアー エンブラエルERJ190型機 「機体記号：JU-8811」2023年夏に大分空港や松山空港とモンゴルを結ぶチャーター便を運航し、話題となったフンヌ・エアー。今回は2021年3月以来となる、成田空港へ飛来しました。
4月8日・羽田空港
全日本空輸(ANA) ボーイング777-200ER型機 「機体記号：JA745A」4月9日の羽田/那覇線をもって、特別塗装機「鬼滅の刃 じぇっと ‐参‐」の運航が終了しました。2022年10月から1年半の活躍でした。同機は那覇空港での運航終了後、そのまま同空港内の整備施設「MRO Japan」で塗装の塗り替えを含む整備作業を受けるものとみられます。
4月9日・静岡空港
中国聯合航空 ボーイング737-800型機 「機体記号：B-209M」コロナ禍以降、初の日本路線再開として富士山静岡空港と中国・楡林を結ぶ、インバウンド(訪日観光客)向け連続チャーター便の運航を開始しました。楡林空港は陝西省北部に位置しており、中国国内線のみが就航しています。
4月10日・中部国際空港
アトラス航空 ボーイング747-400F型機 「機体記号：N454PA」元ポーラーエアカーゴの機体で、2023年から、物流フォワーダー「フレックスポート」のカラーリングを施した機体としてアトラス航空が運航を担っています。同カラーになってからは、2023年10月28日に横田基地へ初飛来。セントレアには今回が初めての飛来でした。
4月10日・成田空港
イースタン航空 ボーイング767-300ER型機 「機体記号：N703KW」ロールスロイス社製のエンジンを搭載した、貴重な767が成田にやってきました。6日には沖縄県の嘉手納基地にも飛来しています。イースタン航空の767は、3月5日にも違うカラーリングの機体が岩国空港へ飛来しています。
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4月10日・嘉手納飛行場
ニュージーランド空軍 ボーイングP-8A型機 「機体記号：NZ4804」沖縄県のアメリカ空軍嘉手納基地を拠点に、北朝鮮船籍の違法な海上活動を警戒する目的でニュージーランド空軍の哨戒機が派遣されました。5月上旬までの活動が予定されています。
4月11日・新千歳空港
スプリング・ジャパン エアバスA321P2F型機 「機体記号：JA82YA」日本航空(JAL)とヤマト運輸が手がける、国内貨物定期便が同日から就航しました。A321P2Fの2機体制で、成田/新千歳・北九州・那覇線と那覇/北九州線を運航します。
4月11日・成田空港
エアージャパン ボーイング787-8型機 「機体記号：JA801A」全日本空輸(ANA)が手がける新ブランド「AirJapan」の2号機が就航しました。ANAで活躍していた機体で、同日の成田/ソウル(仁川)線からデビューしています。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか？
