運輸安全委員会、第一航空の粟国空港2012年10月の中破 鳥衝突と認定

運輸安全委員会、第一航空の粟国空港2012年10月の中破 鳥衝突と認定

運輸安全委員会は2012年10月16日、第一航空の粟国空港発那覇空港行きの離陸直後の鳥衝突による事故についての調査結果を2013年3月29日、発表しました。

第一航空のBN-2B-20、機体記号(レジ)「JA5324」は機長、乗客9名の計10名が搭乗し、粟国空港の駐機場から地上走行を開始した。滑走路「01」から離陸。滑走路中央の手前で浮揚した後、約3メートルの高さで鳥らしきものが右前方から接近し、気付いたものの衝撃は感じられず、異常な振動も発生せず飛行を継続。運航管理者には鳥が接近したことを無線で通報したもの。

離陸前の地上走行で、魚をくわえた鳥1羽を発見していましたが、威嚇するとすぐに飛び去り、滑走路末端で転回し、視認できる範囲で鳥がいないことを確認しています。

なお、那覇空港に着陸後、駐機した際に機長は整備士と右主翼前縁部の損傷状況を確認し、鳥衝突と判断したもので、損傷は中破。粟国空港でも走路上で鳥1羽の死骸が発見されています。

報告書では、鳥衝突による右主翼の前縁部を損傷と認め、鳥衝突の防止計画は航空局で早期に衝突防止計画ガイダンスを策定、これを参考に空港の実状に沿って実効性のある衝突防止計画を策定することが望まれるとしています。

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