アメリカ・カリフォルニア沖の試射空域で2013年10月30日、F-35AライトニングIIが初めてAIM-120 AMRAAM(Advanced Medium Range Air-to-Air Missile)の実弾を発射する実験を行い成功しました。
ローガン・ランピング空軍大尉の操縦するF-35A AF6は、ターゲット・ドローンを捉えるとデータをミサイルへ伝達し、ミサイルはウエポンベイから発射されました。発射後ミサイルはターゲットの捕捉に成功し、迎撃飛行プロファイル入りました。ミサイルがターゲットに命中する直前に、ドローンを再利用するためミサイルに自爆指令が送られました。
AIM-120はアメリカ空軍の標準的な視界外射程(BVR)レーダー誘導ミサイルで、F-35の火器管制システムによりミサイルの飛行中も目標のデータがアップデートされ精密に誘導されます。ミサイルが目標に近づくと内蔵したレーダーをアクティブにして突入します。
10月29日にはF-35Bから地上の戦車へ向けて誘導爆弾が投下されるなど、戦力化へ向けた実験が着々と行われています。