ウクライナの航空機製造会社アントノフは2014年6月3日、開発中の新型軍用輸送機An-70の長距離飛行試験に成功したと発表しました。
An-70はウクライナの首都キエフから離陸し、オデッサ、ハリコフ、リヴィウ、イヴァーノ=フランキーウシクの上空を通過、8時間8分後にキエフに舞い戻りました。
飛行中の計器類の状態は正常で、また機体の振動や騒音レベルも正常であったとのことです。
An-70は老朽化しつつあるAn-12を代替するために開発されている4発のターボプロップ機で、完成後はウクライナ空軍やロシア空軍、ヴォルガ・ドニエプル航空への導入が予定されています。
An-70は1990年代に開発が始まり、1994年に試作機が初飛行しましたが、その後の資金難や政治的事情により開発が遅れていました。アントノフは現在、2014年中の完成を見込み、開発に取り組んでいます。