エアバスは2014年7月14日、A330neoの発表により、新たに開発を進めているA350 XWB、超大型のA380と3機種のラインナップで、ワイドボディ機を引き続き構成し、市場に提供していくことを明らかにしました。ファンボロー・エアショー会場で発表されました。
A330neoは、小型機のA320neo開発と同様に基本的な設計、仕様などは現行機をそのままに、効率性の良いエンジンを採用し、機体の一部構造を変更するものです。A330neoでは機体の大きな変更点は主翼の延長で、エアバスでは「短期間に新たな機体を市場に投入することが重要」とし、改良に留まらない新機種として提供していきます。
また、「A380neo」については大口顧客となっているエミレーツ航空との話合いは認めていますが、エミレーツの機材更新には時間的な余裕があることから、開発の決定はしばらく先となりそうです。
これによりエアバスはA330-800neo、A330-900neoで787、A350-900とA350-1000で777Xと対抗し、747から超大型機の座を奪いつつあるA380でワイドボディ機市場のシェアを高めます。