世界中の航空会社は燃費効率の良い機材を求め、最近は747-400は「空の女王」という称号もライバル機のA380に奪われつつあります。それでもなお、「ジャンボ」の愛称で親しまれ、多くの航空ファン、搭乗者に好まれる機材でもあります。古いものに愛情を注ぎ、大切にするお国柄で知られるイギリスのブリティッシュ・エアウェイズが、そんな747-400をリニューアルし、最新の設備を楽しんでもらいたいとしています。
同社は2015年8月から、客室リニューアル、最新の機内エンターテイメントシステムを装備した747-400を投入します。リニューアルは同社が保有する18機が対象となります。同社は2014年9月現在、46機の747を保有しており、リニュアル対象はその4割ほどとなります。
特に、充実するのは機内エンターテイメントシステムです。パナソニックの次世代eX3エンターテイメントシステムを採用し、映画130本以上、テレビ番組400作品などコンテンツは現在の倍となります。タブレットと同じ使用感で、タッチ、スワイプで操作ができます。
このeX3の導入により、軽量化が図れ、使用する燃料の節約にもつながるとブリティッシュ・エアウェイズはアピールしています。また、全シートにユニバーサル電源ソケットを装備し、携帯電話、タブレットをUSBソケットから充電でき、利用者も便利になります。
新シートはA380、787に導入されているエコノミー「ワールドトラベラー」、プレミアムエコノミー「ワールドトラベラープラス」を導入します。客室のカーテン、カーペットなども全て刷新します。
ブリティッシュ・エアウェイズは「新しい機材を好む人たちは多いが、747-400に愛情を注ぎ、特に本物のフリークエント・フライヤーに新しい客室を提供する必要がある」としています。なお、リニューアルはブリティッシュ・エアウェイズのカーディフのハンガーで実施される予定です。