防衛省、P-1改造早期警戒機の研究に着手

防衛省、P-1改造早期警戒機の研究に着手

防衛省は、川崎P-1哨戒機をベースにした早期警戒機の研究に着手する模様です。読売新聞が2014年9月21日に報じています。

現在航空自衛隊は、早期警戒(管制)機としてE-2Cホークアイを13機とE-767を4機運用していますが、E-2Cが老朽化したため後継機が必要となっています。来年度概算要求ではアメリカ製の既存機を選定して取得するほか、調査研究費8,000万円を計上しています。

E-2Cの後継機としては、E-2Cの発展型であるE-2Dアドバンスド・ホークアイとオーストラリアや韓国・トルコが採用したボーイング737 AEW&Cが有力と見られていましたが、これに加えて国産のP-1改造機も導入しようというものです。

構想としてはP-1の機体上部に国産のレーダーを搭載するもので、E-2C/Dに比べると大型の機体となるため、滞空時間や要員・機器の搭載量でも有利なものとなります。しかし、これまで高度な電子戦機の開発経験がないことと、早期警戒(管制)機が3機種になってしまい運用コストが上昇しないかなど、実現へのハードルは高そうです。

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