アメリカ海兵隊の新型通信ジャマー「イントレピッド・タイガーII」

アメリカ海兵隊の新型通信ジャマー「イントレピッド・タイガーII」

ニュース画像 1枚目:新型通信ジャマー「イントレピッド・タイガーII」
© U.S. Navy
新型通信ジャマー「イントレピッド・タイガーII」

アメリカ海軍航空戦センター兵器部(NAWCWD)は、海兵隊のF/A-18ホーネットやAV-8BハリアーIIに搭載する通信妨害用電子戦ポッド「イントレピッド・タイガーII」を開発し、部隊に配備しています。海軍航空システム軍団(NAVAIR)が、2014年12月10日に公表しました。

イントレピッド・タイガーIIは、海兵隊に敵の通信を妨害し指揮・命令を混乱させる能力を提供するため、低価格で急いで配備するよう2008年から開発が始まりました。運用している電子戦機、EA-6Bプラウラーが退役してしまうためです。

2011年と12年にはチャイナレイクで試験と評価が行われ、2012年5月にアフガニスタンへの早期運用派遣が決定しました。2013年11月にはイントレピッド・タイガーIIのアップグレード・バージョンBlock 1がAV-8Bに搭載され、2014年にはF/A-18にも搭載され、海兵遠征部隊(MEU)は電子戦能力を備えた固定翼機を独自に保有することになりました。

AV-8Bは、イントレピッド・タイガーIIを搭載して近接航空支援を実施し、戦闘空中哨戒や武装護衛ミッション、敵防空兵器への攻撃も安心して実施することができました。

イントレピッド・タイガーIIは、従来のシステムと新しいシステムを問わず容易にインテグレート可能で、さまざまな周波数の電波に対応できるよう迅速に再プログラミングやアップグレードが可能なように設計されています。

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