航空局、スカイマークに厳重注意 不具合持ち越しの整備実施せず

航空局、スカイマークに厳重注意 不具合持ち越しの整備実施せず

国土交通省は2015年1月30日(金)、スカイマークに厳重注意を行いました。これは2015年1月20日、スカイマークが運航する737-800の操縦系統の一部不具合修理を持ち越し、運用を継続するために決められている必要な整備作業の実施状況について、航空局が不備を発見したことから発覚した事案です。安全運航の前提となる確実な整備実施の観点から重大な問題として、航空局は厳重注意とし、2015年2月13日までに必要な再発防止策を報告するよう指示しています。

これは本来、毎日の運航開始前に実施する操縦系統の作動点検の整備作業記録のうち、1月19日の記録がないと航空局の確認で判明したものです。これを受け、航空局からスカイマークに確認するよう指示し、当該機を担当した整備従事者は、1月19日の運航開始までに当該整備作業を実施しなければならないという認識はあったものの、他の整備作業が輻輳し、出発までに当該整備を実施できそうになかったこと、操縦系統に特段の不具合が見受けられなかったことから、整備を実施しないまま機体を出発させたとの報告を受けました。

スカイマークでは指摘を受け、該当の機材を運航から外し、不具合が発生していないことを確認し、現時点では機材の健全性を確保しているとしています。また、当該の整備士は通常業務から外し、処分を検討している段階です。

スカイマークは航空局の指示通り、2月13日(金)までに必要な再発防止策を作成し、提出するとともに、利用者に陳謝しています。特に安全運航を徹底し、再発防止と信頼回復に努めるとしています。

メニューを開く