コンコルドが一般道横断!ボーイング・フィールドで10年ぶりに勇姿見せる

コンコルドが一般道横断!ボーイング・フィールドで10年ぶりに勇姿見せる

ニュース画像 1枚目:コンコルドが道路を横断中。展示場からボーイング・フィールドへ向かう
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コンコルドが道路を横断中。展示場からボーイング・フィールドへ向かう

ボーイング・フィールドに隣接するミュージアム・オブ・フライトの敷地に展示されているブリティッシュ・エアウェイズ塗装のコンコルド、機体記号(レジ)「G-BOAG」が2015年1月31日、展示場からボーイング・フィールド側に一般道を横断し、移動しました。

濃霧の中、朝8時過ぎにブリティッシュ・エアウェイズ塗装のコンコルド、「G-BOAG」が道路の横断をはじめました。「G-BOAG」は2003年10月24日に最後の商業フライト、11月5日にはボーイング・フィールドにフライオーバーした後に同空港の31Lに着陸した機体です。

到着後はボーイング・フィールドに隣接するミュージアム・オブ・フライトの前に展示していましたが、2004年6月に博物館沿いの一般道「イースト・マージナル・ウェイ」を横断し、747初号機「N7470」、コンステレーション「CF-TGE」、エアフォース・ワン「58-6970」などと共に、地上展示されていました。今回は再び一般道を渡り、ボーイング・フィールド側で展示を行うための移動です。

作業中、2機目の移動となった707(VC-137)では、歩道の手すりにエンジンがぶつかるかも知れないと、現場で笛がふかれ、一時は作業が慎重に進められる場面もありましたが、コンコルド、VC-137、最後にコンステレーションの順で無事に移動しました。

今回の一般道の横断は、2014年11月8日にボーイング・フィールドに到着した787の「N787BX」と共に、コンコルド、707(VC-137)を展示し、機内の見学を楽しんでもらうためです。また、スペース・ギャラリー横に展示する747などが野ざらしのため、屋根をつけた建物を立てる計画で、これに伴う移動でした。コンステレーションはミュージアム・オブ・フライトの建物前に展示され、WB-47Eストラトジェットと並んで訪問者を迎えます。

新たな建物は、2016年夏ごろの完成を目指しています。また、新たな建物が竣工すると、エバレットにある727初号機をボーイング・フィールドに移す計画があり、これを含めて往年の名機たちを展示します。

1月31日の一般道横断では、誘導路まで出たコンコルドは、かつての営業飛行の雰囲気を漂わせていましたが、最新鋭機ボーイング787、エア・フォース・ワンと共に博物館を訪れる航空機好きから飛行機に興味のある年間56万人超の人たちに機内を楽しでもらいます。なお、機内の展示開始は2月14日を予定しています。

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