航空機整備や機内装備品の生産などを手がけるジャムコは、2015年1月9日(金)、エアバスA380向け垂直尾翼用縦通材「ストリンガー」の完成品を製造、初出荷したと発表しました。
ジャムコではこれまで、エアバスにA350を除く全機種の垂直尾翼用ストリンガーを供給していました。ただし、A380向けストリンガーは、納入後にエアバスでの追加加工が必要でした。ジャムコは、A380の受注範囲を拡大し、従来エアバスが行っていた追加加工を含めた完成部品を供給する契約を2014年5月に締結し、その第一号を出荷したものです。
A380向け垂直尾翼用ストリンガーは、炭素繊維複合材料を使用したT型断面を有する部材です。多種多様な部材は短いもので約4メートル、長い物では約11メートルにもなり、1機当たり合計で360メートルほど必要とされます。
宮城県名取市の工場で生産されたストリンガーはコンテナに乗せられ、5週間かけて船でドイツのエアバス、シュターデ工場へ輸送されました。