アシアナ航空の広島空港での着陸事故、事故2秒前に着陸復行の操作

アシアナ航空の広島空港での着陸事故、事故2秒前に着陸復行の操作

ニュース画像 1枚目:HL7762 事故時の高度 運輸安全委員会の公表資料
© 運輸安全委員会
HL7762 事故時の高度 運輸安全委員会の公表資料

運輸安全委員会は2015年5月13日、アシアナ航空が2015年4月14日に広島空港へ着陸するOZ162便、「HL7762」での事故について、飛行記録装置(FDR)の記録を公表しました。これによると、事故の2秒前に着陸復行の操作を行ったことが伺えますが、その操作が間に合わず、事故に至ったと見られます。

パイロットは事故発生のおよそ1分15秒前、20時3分55秒ごろから手動操作に切り替えており、事故直前の復行の操作は、間に合わなかったとみられます。その復行操作に応じてエンジンの出力は若干の上昇がみられるものの、ゴーアラウンドに十分なエンジン出力とならなかった模様です。

また、推定飛行経路は滑走路28のおよそ4キロ手前から、通常の高度を下回りはじめ、その低い高度のために着陸施設に衝突しました。当時の気象状況から、滑走路周辺の視界も悪くなっており、各種のデータに基づいて、同委員会は引き続き調査を続けます。

滑走路28に設けられているILS(計器着陸装置)のローカライザーが破損し、着陸時に接触しましたが、通常より低い高度で着陸した体制、復行操作に至るまでの操作が焦点になると見られます。

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