ホンダ・エアクラフト、ヨーロッパ顧客向けの準備完了をアピール

ホンダ・エアクラフト、ヨーロッパ顧客向けの準備完了をアピール

ニュース画像 1枚目:アルプス山脈上空を飛行中のHondaJet
© HondaJet
アルプス山脈上空を飛行中のHondaJet

ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)は、ヨーロピアン・ビジネス・アビエーション・コンベンション・アンド・エキシビション(EBACE2015)で、新たにヨーロッパでのメンテナンス企業の契約を発表しました。HondaJetはアメリカ連邦航空局からの型式証明とあわせ、ヨーロッパ航空安全局(EASA)からも2015年末までに認証を得られるように作業を行っているとしています。

また、ホンダとゼネラル・エレクトリック(GE)が出資するGE Hondaエアロ・エンジンズは2015年5月18日、2015年第4四半期にヨーロッパ航空安全局(EASA)からHondaJetに搭載されている量産型ターボファンエンジン「HF120」の型式認定の取得を計画しているとも発表しました。GE Hondaは、ヨーロッパでの事業開始にあたり、必要書類をEASAに提出しています。

HACIは、FAA、EASAからの認証後に顧客へ機体を納入できるよう、製造済みの3機のHondaJetで飛行検査を行い、製造ラインでは20機の組立作業が進められています。

機体引き渡し後のヨーロッパでの各種メンテナンスなどの対応には、新たにイギリスのバーミンガムを拠点にするマーシャル・アビエーションを指名しました。同社はスコットランド、ウェールズ、アイルランドに加え、スカンジナビア、ベネルクスなどのHondaJetの顧客を3空港で対応します。同社はEASA、FAAからメンテナンス・ステーションとしての認可を得ています。

このほか、中央ヨーロッパではラインランド・エアサービスがバルト諸国、バルカン諸国、ジュネーブとヴォーを除くオーストリア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、リヒテンシュタイン、ポーランド、スロバキア、スイス、南ヨーロッパではTAGアビエーションが、イギリス南部、フランス、イタリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、モナコ、ジュネーブとヴォーの顧客へ販売とメンテナンス・サービス、その他のビジネスジェット機に対する総合サービス事業(FBO)を展開します。

HACIはEBACEで赤と白の機体記号(レジ)「N420HE」を展示し、その機体の完成度をアピールしています。また、その後はポーランド、イギリス、ドイツ、スイスの9都市で試乗やデモンストレーション・フライトを行う計画です。

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