アメリカ政府、韓国へKF-16アップグレード計画の輸出を承認

アメリカ政府、韓国へKF-16アップグレード計画の輸出を承認

ニュース画像 1枚目:韓国空軍のKF-16
© Lockheed Martin
韓国空軍のKF-16

アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)は、2015年7月15日、国務省が韓国へ、KF-16アップグレード計画と部品、サポートなどを、対外有償軍事援助(FMS)で輸出することを承認したため、この輸出案を議会へ報告しました。

韓国政府はKF-16C/D Block 52 134機分のアップグレードを計画し、MMC7000AHモジュラー・ミッション・コンピューターとアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダー、AN/APX-125か同等のAIFFシステム、LN-260 GPS/INSシステム、レーダー警戒受信機、AN/ALQ-213 電子戦管理ユニットなどをそれぞれ150基、統合ヘルメット・マウント照準システム(JHMCS)II Group Cヘルメット3基、JHMCS II Group A/B 150基、統合ミッション・プランニング・システム31基、GBU-54レーザー統合直撃弾 (JDAM)5基、GBU-39小径爆弾(SDB)やAGM-65マベリック、AGM-84ハープーンBlock II、AIM-9X-2に関連する訓練弾などと各種部品、訓練、各種サポートなど推定25億ドル分の輸出の可能性をアメリカ政府に求めています。

KF-16のアップグレードは、重要な同盟国の防衛力と相互運用性が向上し、アメリカの国益とも合致しているとDSCAは評価しています。また、地域の軍事バランスを変化させることもないとしています。

このアップグレードは、ロッキード・マーティンとノースロップ・グラマンが主に請け負います。韓国は2014年11月にBAEと結んだKF-16アップグレード契約をキャンセルしており、その仕切り直しと見られます。

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