三菱重工業は2017年6月5日(月)、愛知県の小牧南工場内に設けられたF-35の最終組み立て検査施設「名古屋FACO」で製造したF-35A「AX-05」、機番「79-8705」を初めて公開しました。このFACOはロッキード・マーティンが技術支援を行っています。公開式典には防衛省から防衛副大臣、杉山航空幕僚長など日米の関係者200名が集まり、日本で製造した初号機を祝いました。
名古屋FACOでは38機が製造される予定で、航空自衛隊は導入を予定している42機のうち、すでに4機はアメリカのロッキード・マーティンの工場で組立、引き渡しが行われており、ルーク空軍基地で空自隊員向けの訓練が実施されています。
三菱重工の小牧南工場は、F-35Aの最終組み立て・検査(FACO)施設であるほか、アジア太平洋地域のF-35の整備・修理・オーバーホール・アップグレード(MROU)を担うリージョナル・デポです。エンジンについては、リージョナル・デポは東京都のIHI瑞穂工場が担います。
アメリカ国外で組み立てられたF-35では、イタリア国防省が所有、レオナルドとロッキード・マーティンが運営するイタリア・カメリの最終組立・検査(FACO)で2017年5月に短距離離陸・垂直着陸(STOVL)式のF-35Bがロールアウトしています。