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1,945機目で最後のCRJシリーズ、スカイウエストに納入

© FlyTeam よっしぃさん
スカイウエスト運航のデルタコネクション CRJ-900 (よっしぃさん撮影)

アメリカでリージョナル路線を運航するスカイウエストは2021年2月26日(金)、最後のCRJを受領しました。機体記号(レジ)「N840SK」で登録されているCRJ-900で、CRJシリーズとしては1,945機目です。

CRJは最近までボンバルディアが製造を手がけていましたが、2020年6月にこの事業が三菱重工に売却されています。三菱重工は新会社としてMHIRJで保守管理とカスタマーサポートを継続する旨を発表していますが、機体製造は継続されません。このため、事業の売却時点で成約済みの今回の機体がCRJとして最後のCRJ製造機となりました。

日本では現在、アイベックスエアラインズ(IBEX)が70席を搭載するCRJ-700を使用しています。このCRJシリーズは、リアジェットの開発を手がけたリアが構想を練り、カナディアがチャレンジャー600として知られるビジネスジェット機の製造に漕ぎ着け、これをベースにボンバルディア傘下に入ったカナディアがCRJ-100を1991年5月に初飛行させました。CRJ-100をベースとしたCRJ-200は、IBEXも使用していました。

この機体は、CRJ-700、CRJ-900、そしてCRJ-1000と機材をより長胴化する改良が加えられました。これにより、CRJ-200の50席から、CRJ-1000の100席超まで、幅広いリージョナル市場に対応できるシリーズとなりました。その一方、リージョナル航空機市場でエンブラエルとの競争が激しくなる中、ボンバルディアはCシリーズの開発・製造に踏み出します。その中で、Cシリーズはエアバスへの売却、DHC-8シリーズもカナダのロングビュー・アビエーションへの売却、CRJシリーズは三菱への売却となっています。

なお、CRJシリーズとして1945機が納入されたうち、コロナ禍で駐機中の機体も含め約1,300機程度が現在も現役とみられます。三菱重工はMHIRJでCRJ事業を受け継いだ構想には、開発していたスペースジェットのサポート体制を見越した対応と想定されていました。現在、スペースジェットは開発停止の状態ですが、再開の場合にはそのノウハウが活かされるか、興味深い静かな動きとなりそうです。