カタール航空は2021年12月20日(月)、ロンドンの高等裁判所にエアバスへの訴訟を起こしたと発表しました。エアバスも同日付で、エアバスA350型の機体表面の塗装が加速度的に劣化する問題について正式に法的手続きに入ったと明らかにしています。
カタール航空によると、A350に悪影響を及ぼす表面劣化が加速度的に進むと指摘したことに、エアバスとの解決に至ることができなかったと、訴訟の経緯を説明しています。裁判を通じ、迅速な解決を目指します。
訴訟では、エアバスに対して早期に懸念に対処できるよう対応を求めており、対象の機体は21機です。カタール航空は今回の問題で、エアバスに対して完全、かつ根本的な原因を特定し、劣化する状態を徹底的に調査する必要があると述べています。
エアバスはカタール航空が指摘していた問題について、A350の耐空性に影響がないことが確認されていると12月9日(木)付で発表しています。現在は、カタール航空からの訴状の内容を精査中で、同社の立場を堅持する方針です。