ノルウェーを拠点とするノルス・アトランティック・エアウェイズは2023年11月16日、ボーイング787型機を初めて南極の氷上に着陸させたことを発表しました。

ノルウェー極地研究所や科学者など45名と、南極探索に必要な12トンの研究機器を乗せた、ボーイング787-9型機「機体記号：LN-FNC」で“N0787便”として運航。ノルウェー・オスロ国際空港から南アフリカ・ケープタウン空港を経由し、南極大陸のトロル飛行場まで飛行しました。ケープタウン/トロル間の飛行時間は約5時間ですが、トロル飛行場には給油施設が無いため往復分の燃料も搭載していました。

トロル飛行場はノルウェー極地研究所が運営しており、長さ3,000m・幅60mの氷上滑走路を有しています。毎年、人員交替と資材輸送のためにチャーター運航されるのが恒例で、2022年はチェコのスマート・ウイングスが運航。ボーイング737-8-MAX型機「OK-SWB」が南極大陸に初着陸しました。2021年には、アイスランド航空のボーイング767-300ER型機「TF-ISN」で運航されています。

ノルス・アトランティック・エアウェイズは、787を4機保有。オスロ発着のニューヨーク(JFK)、マイアミ、バンコク線を運航しています。