関西3空港を運営する関西エアポートは、2023年12月6日に中間連結決算を発表しました。水際対策終了による国際需要の回復により、増収増益で4期ぶりの黒字化を達成しています。
4月から9月までの第9期会計年度において、営業収益は854億円、営業損益は130億円の利益、経常損益は78億円の利益、株主に帰属する中間純損益は52億円の利益を計上。前年度との比較で、営業収益は107%増加し4期ぶりに黒字化しました。
関西エアポートは、国際線が発着する関西国際空港、伊丹空港、神戸空港を運営。航空需要の増加により、3空港合わせた航空機発着回数は前年から27%増の16.7万回、航空旅客数は96%増の2,098万人となりました。特に関西国際空港の国際線については、出入国に関わる水際対策が終了したことで復便や増便が相次ぎ、国際線の旅客数は前年の14倍と大きく増加しました。国内線の回復も順調で、3空港の発着回数は上半期として過去最高を記録しています。
12月5日には、関西国際空港の国際線「新出国エリア」がオープン。これまであった南北の出国審査場を中央に集約し、スムーズに出国手続きを行えるようになりました。また、ウォークスルー型免税店や雰囲気が異なる4つのMood(ムード)エリアなど、計27店舗がオープンしました。
関西エアポートでは、関西国際空港のリノベーション工事を進めており、2025年春の保安検査場と国際線ラウンジのリニューアルに合わせて、ターミナル全体としてグランドオープンを予定。2026年秋の国際線商業エリア拡張も控え、関西地域の玄関口としてさらなる機能強化を図ります。