海上保安庁は2016年12月12日(月)、東南アジア海域などにおける海賊対策として、12月5日(月)から12月9日(水)までの期間に実施していた、カンボジアとタイへの航空機派遣について、実施結果を公表しました。

この航空機派遣は第十一管区海上保安本部 那覇航空基地に所属するファルコン900「ちゅらわし」をカンボジアとタイに派遣したもので、海上保安庁の航空機がカンボジアに派遣されるのは今回が初、タイへの派遣は2010年以来6年ぶり6回目となりました。

公表された結果概要によると、派遣団はカンボジア国家警察、タイ海上警察、海事局にそれぞれ表敬訪問を実施したほか、海賊対策や薬物密輸対策についての意見・情報交換を実施しました。

なお、派遣団は海上保安庁総務部参事官を含めた人員14名で構成され、派遣団長は公表の中で、有意義な意見交換を行うことができたとした上で「国境を越える犯罪については一国のみの努力では対処できないことから、今後、両国の海上保安機関との間で広範な連携協力体制を強固に確立していくことを目指す」との所感を発表しています。