成田発のB767、昼と夜の境目を飛ぶ!Bクレイドルとエビスで一時間フライト。 - ANA (全日空) 口コミ・評価

航空会社 ANA (全日空)

2024年04月21日に撮影されたANA (全日空)の航空機写真

© mix nutsさん

全日空(ANA)は、日本ヘリコプター輸送と極東航空が1958...
日本
IATA | ICAO
NH | ANA
アライアンス
スターアライアンス

搭乗レビュー
成田発のB767、昼と夜の境目を飛ぶ!Bクレイドルとエビスで一時間フライト。

航空会社
全日空
便名
NH2179
エコノミー
搭乗日
2017/05
路線
成田(東京) → 伊丹(大阪)
機体記号
JA619A
機材
Boeing 767-381/ER
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
4ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
5ッ星
エンターティメント
4ッ星
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
Harry Lennonさん
アクセス数
456
投稿日
2017/06/03

搭乗写真

  • 写真の種類:座席(シート)
    新型の方のビジネスクレイドル、767... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    午後5時頃のT-1エプロンの風景。デ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    恒例のランプバス移動。毎回どんなコー... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    タラップ横付けで降車。いつもながら下... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    自席、7K。ビジネスキャビンの一番右... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    シートピッチは59inch。シートの... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    登るスピードがギンギンに早い!風があ... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    モニタは12.1インチで視認性も良好... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    せっかくなので、エビス購入でちょっと... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    大阪の上空を斜めに降下するお馴染みの... 続き

総評

うっすら色の付いている大型窓の向こうを、着陸機が音もなくランウェイを目指しているのが見えました。視線を自分の正面に戻せば、ざっと見積もっても4,50人は並んでいると思われる、成田T-1の国内線搭乗セキュリティチェックの列。夕方の17:30頃といえど、暑かった1日の余熱のような光だけが容赦なく窓を通過してやって来て、進みのイマイチな列が尚更もどかしく感じます。僕の乗る18:05発の伊丹行き・ANA2179便の前後には、同社の福岡行きやアイベックスの新潟行き、広島行き、それに加えPeachの出発便もあったので、当然の混み具合でした。

今回はFlyteamでもよく拝見するところの、国際線機材でのドメスティックフライトに乗ってみようと、旅とは直接関係のないミーハーな選択をしちゃったのです。ほぼ同じ時間帯に同じ伊丹行きの737も飛んでおり、Pクラスも低料金で選べたわけですが、そこを敢えての767、普通席扱いのインターCクラスシート狙い。そうです、ただそれだけのカルマに囚われ、暑〜い連絡通路に出来上がった列の中、遠い目をしていました。
僕の前後では、国際線からの乗り継ぎと思われるリゾート帰りの女子大生の楽しい思い出話や、「うちほんま今一番テンション高いで!」とゆう機内で一睡もしなかった自慢話(笑)が繰り広げられ、そしてこの列の長さに納得できない、おそらく成田接続初体験とお見受けするご年配のグループが、「待つだけ待ってこの先には何も店とか無いのか、どうなっとるんだ」と、政治への不満を語るかのようにグラウンドスタッフさんを説教していたり。
個人的には旅していて列に並ぶのはもともと苦では無いので、暑さだけ心頭滅却して耐え、この成田の空旅の人間模様を何やかんや楽しんで時間を過ごしていました。もちろん隣をスイスイ行くPクラス&ステイタスホルダーさんは、心の中では羨ましいですよ?笑 そしておじさん、この先には売店が一つちゃんとあるよ!あとはトイレと、クレカの斡旋。笑

列で時間を費やしたおかげで、僕が密かに成田道場と呼ぶ(笑)いつもの搭乗待合室に着くと、すでにGゲートからの当便のバス乗車が始まってました。僕が乗り込んだ2本目のランプバスは、ターミナルを離れるとまず第4サテライト方向へ走り、そしてスルスル〜っとエプロンを横断して誘導路の手前まで軽やかに走ります。
いつぞやか新設された420番台の沖止めスポット。その一番右端(確か421?)に、今回の搭乗機、B767-300ERがそのウイングレットを誇らしげに天に向けて待っていました。2010年登録の近中距離向け国際線機材と言うことで、もちろんハードワーキングをこなしてはいるでしょうが、ビジュアルはとても綺麗で若々しい767です。一世代前のフリートとはいえ、まだまだ飛ぶぜ〜っていう気迫すら感じる、精鋭な顔つきしてますね。
沈みゆく西日を機体越しに拝みつつ、麗ら若き日焼け女子たちがタラップ搭乗に興奮する中、僕も一緒にリゾート帰りの高揚した気分を分けてもらいながらステップを上りました。

202席仕様B767のビジネスクラスは縦7列、2-1-2の5アブレスト。僕は最後部の右窓側、7Kを事前に予約してました。実は、最初は完全に普通席(エコノミーキャビン)にするつもりで一度は押さえたんですが、ANA WEBでの決済後に表示されるアレにまんまとやられました笑。そうです、『あと+400円で選べる座席が増えます』みたいな、あのお告げです。実際、数百円ほどの差額でビジネスシートに座れるなら、ホテルでの缶ビールでも我慢すれば釣り合いもつくわけで、即決でした。
クレイドルタイプのシートで、国内線プレミアムクラスのそれと近く、決定的な違いといえばモニタがあることですよね。グローバルな範囲の中から東京大阪間を指し示すフライトマップ、機外カメラ、選択可能なエンターテイメントプログラム。一時間ちょっとのショートフライトでは、アレもコレもとお試しサーフィンをしてるうちに悲しいかな着陸・お開きになるのは目に見えてますが、なんとなく目の前にあると、旅の充実を感じさせてくれるから不思議です。人間って、単純!笑

ほとんど定刻通りに当機はスポットアウト、お尻は左に振られ、ゆっくりとA滑走路を目指してタキシングが始まりました。僕の席、右側の窓からは、夕日を背にして逆光になったサテライトや、遠くにはお別れの近いデルタのジャンボが見え、夕刻の空の玄関の旅情を掻き立てます。どの時間帯の出発も好きですが、夕方発の便は何だか殊更に哀愁がありますねえ。
出発から15分弱くらいの頃、無事に南方向へと離陸。この日は、敷地外に見える木々がワサワサ揺れるのが分かるほどの風が吹いていたためでしょうか、機体が浮き上がってからの上昇スピードがえらく早くて、遠ざかる近隣市街地を見ていてスリリングに感じました。気のせいかな??そうゆうもんなんでしょうか?

シートベルトサインが解かれるまでも10分以上かかりましたが、胆を冷やすような揺れも到着までなく、パイロットという風を熟知したご職業には改めて頭がさがる思いです。成田から豊橋あたりまでずっと雲の多い空模様だったので、美しいと思えるような夕焼けが見られなかったのが少し残念だったけど、モニタで番組を閲覧したり、ビールを注文してまどろんだりと、ANAの揺りかごで束の間の時間を楽しく過ごしました。CAさんもいつもの様にテキパキとした所作で、機内販売にも気持ち良くスムーズに応じてくださいましたし、相変わらずの安心感。

奈良と大阪の境目あたり、いつもおなじみの山地が眼下に見えてくると、それまでの上空での別世界感は霧散し、いつの間にか関西に来た実感が湧いてきています。面白いですよねえ。ノーズギアとメインギア、つまり前後両方向からギアダウンの作動音が聞こえ、旅の終わりを感じていると、ぐんぐん迫ってくる伊丹周辺の街並み。
タッチダウンはズシンと力強く押し付けるやり方で、やっぱり大阪も強い風の1日だったのだろうと窺わせました。きっかり定刻通りの到着となり、少し時間を要してドアオープン。お礼を言ってブリッジに足を乗せた瞬間、同時にやってくる生ぬるい外気と若干の湿気。昼夜の境を跨ぐような今回のフライトは、若葉の候から多雨な季節への引越しが遠くない事も感じさせる、しっとり、しっぽりな往路となりました。
おそらく大半であろう海外からの乗り継ぎのお客さん達にとっては、そもそも国外と国内を切り替える意味を持つフライトだろうし、遠く遠くから関西に帰ってきた帰宅者の人にとっては、この伊丹や池田の街並みは特別な安堵感を持ってるんだろうなあ。。

今回の出張滞在先・京都の3日間の思い出を胸にして、復路は伊丹→羽田を787-9のPクラスで戻ります!行きでちょっぴりリゾートに行きたくなっちゃいましたけどね笑
皆さんも良い季節の旅を!

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