運輸安全委員会、7月に北海道北見市で発生した曳航索の落下で調査報告

運輸安全委員会、7月に北海道北見市で発生した曳航索の落下で調査報告

ニュース画像 1枚目:JA4027とJA2288、調査報告書から
© 運輸安全委員会
JA4027とJA2288、調査報告書から

運輸安全委員会は2019年11月28日(木)、7月に北海道北見市で発生した曳航索の落下について、調査報告書を公表しました。

この事案は7月7日(日)、エアロスポーツきたみ所属のRobin DR400、機体番号(レジ)「JA4027」がアレクサンダー・シュライハーASK21 「JA2288」を曳航し、スカイポートきたみを離陸、高度約3,000フィートを飛行中に両機をつなぐ曳航索が破断、「JA2288」に残っていた曳航索が落下したものです。この事案で負傷者、機体損傷、地上の被害はありませんでした。

報告書では、曳航索が破断した際、索切れを認識していなかった「JA2288」の機長が、左降下旋回していく「JA4027」を追従することは危険と判断し、曳航索離脱装置を操作したため、「JA2288」に残っていた曳航索が落下したものとみています。

再発防止策として、エアロスポーツきたみは気象状況などによる特性や航空機曳航中の留意点、トラブル対処法について会員に関連知識の付与と再確認を実施し、日常点検では曳航索巻取り装置のスリーブを分解し、取り付けと結び目の状況確認を行います。

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