RAFのA330 MRTT、A400MへFRUの空中給油で認可

RAFのA330 MRTT、A400MへFRUの空中給油で認可

ニュース画像 1枚目:A330 MRTTのFRUによるA400Mへの空中給油
© AIRBUS
A330 MRTTのFRUによるA400Mへの空中給油

スペイン国立航空宇宙技術研究所(INTA)は、イギリス空軍(RAF)のA330 MRTTボイジャーの中央部から伸ばすプローブアンドドローグ式の給油装置FRU(Fuselage Refuelling Unit)を使用したA400Mへの空中給油(AAR)を認可しました。A330 MRTTは機体後部にエアバス・ミリタリ・エアリアル・リフューエリング・ブーム・システム(ARBS)と呼ばれるフライングブーム式の装置が取り付けられていますが、これをFRUに換装することが可能です。

AAR認証取得のため、A330MRTTとA400Mはさまざまな条件で開発・評価を進め、今回の認証はこれまでの地上・飛行試験の集大成でもあります。この認証でエアバスはARBSからFRUに変更し、AARの互換性を実証するため、集中的に分析を行い、文書化を担いました。

エアバス・ディフェンス&スペースは、イギリスのエアタンカーに14機のボイジャーを納入しています。この機材は、ユーロファイターやF/A-18戦闘機の給油に対応するFRUシステムを装備し、左右の主翼にはプローブアンドドローグ式の空中給油ポッドを備え、2つの給油システムに対応しています。さらにイギリス空軍のボイジャーは、軍民共用で、民間機として運航されることも可能なほか、政府専用機としても使用できるようVIP向けに内装が改装された「ZZ336」もあります。

現在、ボイジャーはトーネード、ユーロファイタータイフーン、C-130Jハーキュリーズ、E-3Dセントリー、F-35BライトニングII、A400Mへの給油が可能です。

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