空母「クイーン・エリザベス」、横須賀へ寄港 日英防衛相が合意

空母「クイーン・エリザベス」、横須賀へ寄港 日英防衛相が合意

ニュース画像 1枚目:イギリス海軍 空母「クイーン・エリザベス」
© Royal Navy
イギリス海軍 空母「クイーン・エリザベス」

日本を訪問していたウォレス英国防相と岸防衛相による日英防衛相会談で、クイーン・エリザベス空母打撃群(CSG21)の日本の寄港先を確認しました。空母「クイーン・エリザベス(R08)」は在日アメリカ軍横須賀海軍施設へ寄港します。他の随伴艦は、海上自衛隊の横須賀、舞鶴、呉の各基地に加え、在日アメリカ軍佐世保海軍施設、沖縄のホワイト・ビーチ地区に寄港します。当初の計画時で日本海、横須賀などの寄港が想定されていましたが、空母「クイーン・エリザベス(R08)」は空母「ロナルド・レーガン(CVN-76)」が出港中の時期に合わせ、東京湾にその姿を見せます。

この空母打撃群の航海は、日英防衛協力の「新たな段階」の象徴であり、アメリカ、日本などが取り組む「自由で開かれたインド太平洋」の実現にイギリスが強固かつ不可逆的に関与することが示されたものです。

ウォレス英国防相は日本訪問前にハワイへ立ち寄り、8月にCSG21が太平洋で演習を実施することを確認。アメリカ、オーストラリア、フランス、日本、ニュージーランド、韓国の海軍艦艇、空軍の一部も参加して大規模な多国籍の統合演習が予定されています。この演習は、イギリス政府が防衛・安全保障、外交政策の長期展望としてインド太平洋地域で永続的なプレゼンスを発揮する方針を示しており、その流の1つ。日英防衛相会談での合意もイギリスの政策の中で合意しています。

イギリスは空母打撃群(CSG21)の初展開に続き、2021年後半から2隻の哨戒艦をインド太平洋地域に恒久的に配備します。まず、8月末に「スペイ(P234)」「タマル(P233)」を派遣し、オーストラリア、日本、シンガポールなどがこの2隻を支援します。

なお、日英防衛相は、日本が開発する次期戦闘機について、エンジンシステムに重点を置いたサブシステムレベルでの協力で一致。仮に、日英間で同意した場合、エンジンシステムに関係する協力に必要な2国間の当局間取り決めの作成にも努力することで合意しました。

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