エンブラエル・ディフェンス・アンド・セキュリティーは、2015年5月26日、ブラジル海軍に近代改修した最初のAF-1ジェット戦闘機を納入しました。サンパウロ郊外のガヴィアン・ペイショートで納入式が開催され、ブラジル海軍司令官のEduardo Bacellar Leal Ferreira提督ら海軍高官が出席しました。
AF-1はもともとクウェート空軍が使用していたA-4KUスカイホークを、ブラジル海軍が1997年に購入したもので、単座型のAF-1と複座型のAF-1Bがあります。ブラジル海軍は、空母サンパウロ(A12)で、AF-1を迎撃戦闘機・攻撃機として運用しています。
近代改修は航法、兵器、電力、戦術通信、センサーなどのシステムを一新し、コンピューターや最新のマルチモード・レーダーを新たに搭載します。機体構造にも手が入れられ、2025年まで運用が可能になります。エンブラエルはAF-1の9機とAF-1Aの3機、計12機の近代改修を受注しています。
エンブラエルの近代改修プログラムには部隊での教育も含まれており、すでにコストを削減して効果的な運用ができるよう訓練が始められています。