ユナイテッド航空、バイオ燃料開発会社に3,000万ドルを出資

ユナイテッド航空、バイオ燃料開発会社に3,000万ドルを出資

ニュース画像 1枚目:ユナイテッド航空エコスカイ特別塗装機 737-900ER 「N75432」
© United Airlines
ユナイテッド航空エコスカイ特別塗装機 737-900ER 「N75432」

ユナイテッド航空は2015年6月30日、バイオ燃料を開発するファルクラム・バイオエナジーに3,000万米ドルを出資すると発表しました。ファルクラムは家庭ごみなどの固形廃棄物を低コストで環境に優しい航空バイオ燃料に転換する技術開発、その商業化を手がけています。

ユナイテッド航空によると今回の出資は、アメリカの航空会社の代替燃料への単一投資としては最大規模となるものです。この投資では、同社5カ所のハブ空港の近くで推進される最大5つのプロジェクトを共同で行うことも合意し、年間1億8,000万ガロンの燃料を生産する可能性があります。これによりユナイテッド航空は航空バイオ燃料の進歩と炭素排出量の削減を進めます。

さらに、ファルクラムとは長期燃料供給契約でも合意しています。生産が間に合えば、従来のジェット燃料と遜色ない価格で、少なくとも年間9,000万ガロンの環境に優しい航空燃料を、最低10年間、購入できる契約です。この燃料はユナイテッド航空の技術要件、仕様を満たし、そのままで航空機に使用できるドロップイン燃料で、従来のジェット燃料と同じように使用できます。

なお、ユナイテッド航空は、2009年に北アメリカの航空会社として初めて、環境に優しいバイオ燃料を使用した双発機のデモ飛行を実施しており、2011年には藻から生産したバイオ燃料を使用し、アメリカで初めて乗客を乗せた商業飛行を実現しています。

メニューを開く