アメリカ海兵隊、F-35BのIOC獲得を宣言 JSF計画初の実戦化

アメリカ海兵隊、F-35BのIOC獲得を宣言 JSF計画初の実戦化

ニュース画像 1枚目:2015年5月28日、強襲揚陸艦USSワスプ(LHD-1)艦上で試験中のF-35BライトニングII
© Cpl. Anne Henry / USMC
2015年5月28日、強襲揚陸艦USSワスプ(LHD-1)艦上で試験中のF-35BライトニングII

アメリカ海兵隊は、2015年7月31日、F-35Bが初期作戦能力(IOC)に到達し、1個飛行隊10機が海外へ展開する準備を整えたと発表しました。F-35A/B/C各型では技術的に最も難しいSTOVL型のF-35Bが、スケジュール通りIOCを獲得したことは、JSF(統合攻撃戦闘機)計画にとって大きなマイルストーンとなります。

アリゾナ州の海兵航空基地(MCAS)ユマで編成された第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)グリーンナイツは、7月17日に5日間にわたる作戦準備検査(ORI)を完了し、F-35を装備する初の実戦飛行隊となりました。

海兵隊総司令官のジョゼフ・ダンフォート大将は「2014年6月に議会の国防委員会が求めた期限に、F-35BのIOC獲得を報告できて大変嬉しい。VMFA-121のF-35B Block 2B仕様10機は、厳しい状況の基地や艦船に展開可能な性能や兵器使用許可、訓練、持続能力、インフラストラクチャーのすべてを持っている。近接航空支援や対航空戦闘、阻止攻撃、揚陸支援、武装偵察などで海兵空陸任務部隊(MAGTF)や統合軍を支援することができる」と話しています。

現在海兵隊では50名以上のパイロットをF-35Bの操縦資格認定し、500名以上の整備要員の資格認定をしています。VMFA-121の次には、2016会計年度内にAV-8B飛行隊のVMA-211ウェーキアイランド・アベンジャーズ、2018会計年度内にF/A-18C飛行隊のVMFA-122ウエアウルフズがF-35B飛行隊に生まれ変わる予定です。

海兵隊はAV-8BハリアーIIとF/A-18A/B/C/Dホーネット、EA-6Bプラウラーのすべてのジェット戦術機をF-35Bにリプレイスします。

JSF計画の責任者クリストファーC.ボグダン空軍中将も、F-35BのIOC獲得に際して軍と産業界関係者の労をねぎらう声明を発表しています。

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