777X搭載のGE9Xエンジン、セラミックス基複合材が重要に

777X搭載のGE9Xエンジン、セラミックス基複合材が重要に

GEアビエーションは2015年9月8日、ボーイングが開発を進めている777Xに搭載するGE9Xエンジンについて、軽量の耐熱材のセラミックス基複合材(CMC)が果たす役割が重要になると発表しました。GEnxデモンストレータエンジンで超軽量、耐熱性材の試験結果が想定した結果が得られたものです。

GEnxデモンストレータエンジンはアメリカ・オハイオとイタリアのナポリ施設で2,800サイクルの耐久テストを行いました。このテストでエンジンの稼動を終了した際、CMCコンポーネントは、初期状態のままのようだったとしています。GEアビエーションはCMCをジェットエンジンの高温部に使用することで、画期的な成果を得られるとしており、燃焼器、高圧タービン内にCMCを採用しています。

GEによるCMCの採用は、合弁企業のCFMインターナショナルのLEAPエンジンの高圧タービンで商用機としては最初となり、GE9Xエンジンはその採用部を広げ、燃焼器ライナの内、外に使用するほか、高圧タービン、ノズルなどにも採用します。

CMCはタービン静翼などのエンジン高温部品の耐熱温度を上昇させることで熱効率が向上し、同時にエンジン重量の低減をはかることができ、少ない燃料で必要な推力が得られることから、エンジン性能の向上につながると期待されている素材です。

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