イギリス政府、P-8哨戒機導入、タイフーン追加、F-35B前倒しを決定

イギリス政府、P-8哨戒機導入、タイフーン追加、F-35B前倒しを決定

ニュース画像 1枚目:RAFへの導入が決まったボーイングP-8ポセイドン
© Boeing
RAFへの導入が決まったボーイングP-8ポセイドン

イギリス政府は、2015年11月23日、今後10年間で国防装備と支援に120億ポンド上積みして、1,780億ポンドを支出することを議会に報告しました。このなかには、ボーイングP-8哨戒機9機の導入とタイフーン戦闘機2個飛行隊(24機)の増加が含まれています。

P-8は、2011年にニムロッド哨戒機が退役して以降、予算削減により後継機が装備できなかった状況がようやく手当てされることになります。一時は「日本のP-1を…」という夢もありましたが、順当な決定といえます。

もう一つのタイフーンの増勢については、これにより同機の実戦飛行隊は合計7個となり、あわせてAESAレーダーへのアップグレードも行われて、これまでより10年間延長して2040年まで使用するとしています。

また、ロイターによると、空母艦載用のF-35Bを2023年までに24機装備することもイギリスのジョージ・オズボーン財務相が明らかにしており、これは従来の計画を前倒しするものと国防省報道官が述べています。

東西冷戦の終結以降、平和の配当を受け取り続けたイギリスですが、クリミア併合に端を発したロシアとの対立や、国際テロの増加に対応するため福祉予算を削って苦肉の予算確保が強いられています。

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