エアバスは2016年5月2日(月)、同社の航空機製造の各部品を専用に輸送する「ベルーガXL」が2017年初めにも組立を開始する予定と紹介しています。「ベルーガXL」はA330-200をベースに、胴体部分を改良し、大型貨物を搭載できるように改良されます。すでにMSN001の後部胴体の製造に着手されており、2017年初頭に最終組立が開始されます。
このベルーガはA330-200貨物機と同じ下部胴体を使用し、ドイツ、スペイン、フランスで製造された胴体がトゥールーズに集められ、最終組立が行なわれます。大型貨物を搭載する上部胴体、コクピットを含め機首部分を下げる構造などのコンポーネントは、専門の企業がそれぞれ製造、納入される予定です。
最終組立では、ベルーガXLの下部胴体が最終組立ラインで完了した後、トゥールーズ・ブラニャック空港に隣接するエアバスのL34施設に運ばれ、約12カ月をかけて大型貨物を搭載する胴体部分が製造されます。
エアバスは、既存のコンポーネント機器、再利用などを行なうほか、エンジンはロールスロイスのトレント700を搭載し、計5機を製造します。1機目は2019年半ばにも飛行する予定です。