ベルーガXL、2017年に最終組立を開始へ 仕様決定し詳細設計に移行

ベルーガXL、2017年に最終組立を開始へ 仕様決定し詳細設計に移行

ニュース画像 1枚目:A330-200をベースに大型貨物を搭載できる改造を行なう
© AIRBUS S.A.S.
A330-200をベースに大型貨物を搭載できる改造を行なう

エアバスは2015年9月16日、2019年に運航を開始する計画の新しい超大型貨物輸送機「ベルーガXL」の仕様を決定し、詳細設計に移行すると発表しました。

コンセプト段階からエアバスは「ベルーガXL」プログラムについて、開始から1年以内にサプライヤーの協力を得て、プログラムの大きな区切りを迎えられたことを誇りに思うとコメントしています。同じ場所に集まり、1つの統合チームとして各社が協同し働くことで、効率を最大化し、プログラムを進めており、2017年に最終組立を開始したいとしています。

ベルーガXLは、A350 XWBの月産機数の増加を支援するため、輸送能力の要件に対応するねらいから、2014年11月にプログラムが発足しました。A330-200貨物機をベースに、既存のコンポーネント、既存の機器などを流用・活用し、トレント700エンジンを搭載します。ベルーガXLは5機が運航される予定で、現在のベルーガと比べ30%増の輸送力を加えます。初号機は2019年に運航開始を予定しています。

エアバスは現在、A300-600をベースとしたベルーガ、A300-600STを5機、保有しており、エアバスの工場のあるフランスのトゥールーズ、ドイツのハンブルク、スペインのセビリアを運航しています。いずれもエアバス・トランスポート・インターナショナルが運航しており、新しいベルーガXLも同社が運航します。

■ベルーガXL仕様
全長:63.1メートル
高さ:18.9メートル
胴体直径:8.8メートル
全幅:60.3メートル
主翼面積:361.6平方メートル
エンジン:ロールスロイス トレント700エンジン
航続距離:2200海里 (53トン積載時)
最大離陸重量:227トン
最大着陸重量:187トン

この記事に関連するニュース
メニューを開く